名前で呼んで 01
そうだ、先代を増やそう。
と思ったので相方に描いて貰いました。
先代が7歳で巫女に任命される。
同時期に霖之助も霧雨道具店で修行開始
↓
霖之助、霧雨店で10年修行&先代も10年博麗の巫女(17)
↓
霖之助独立、香霖堂開店&魔理沙誕生で2年くらい(19)
↓
さらに7年巫女を続ける(26)
霖之助は先代の相手をしながら香霖堂を経営
↓
霊夢、7歳の時に博麗の巫女に任命。
先代引退
とすると先代の任期がだいたい20年。
ついでに霊夢任命から地霊殿までを仮に5年とすると、今の先代の年齢は
霖之助 先代巫女
「まったく、優秀な巫女だよ、君は」
「そう?」
彼女の服を脱がしながら、彼は感心したように肩を竦めた。
白磁のようなその肌に、指をそっと這わせていく。
「んっ……」
博麗の巫女がくぐもった声を上げる。
我慢しているのだろう。
抑えたようとした声が、熱い吐息となって漏れる。
「霖君……そこは……」
「動かないでくれ……」
霖、と呼ばれた青年は彼女の身体に優しく手を添え、耳元で囁いた。
「わかってるけど……」
口を押さえる彼女の姿は、えも言われぬ色気を纏っていた。
その様子を見て……彼は大きくため息を吐き出す。
「……一体どんな修行をしたらこんなことになるんだい」
「別に……普通にやってるだけだけど」
「君の普通は普通じゃないと何度言ったら……」
彼女の身体には、細かい傷が無数あった。
と言っても実戦でつけられた傷はひとつもない。
すべて修行でついたものだ。
「妖怪退治に、ここまでする必要はないだろうに」
ため息を吐く。
いかなる妖怪でも、博麗大結界を維持する博麗の巫女を倒すわけにはいかず、そのため巫女に逆らえる妖怪もいない。
今の形の幻想郷を維持するためには博麗神社とその巫女が必要不可欠であり、彼女を倒すことは自分の首を絞めることになるからだ。
「……必要、あるのよ」
だが、死ななければいい、と考える妖怪もいる。
もちろん普通の妖怪のレベルではそもそも相手にもならないだろう。
しかしそうでない妖怪なら……。
「やれやれ」
彼はため息を吐き、肩を竦めた。
巫女の傷口を消毒し、薬を塗っていく。
じきに跡も残らず消えるだろう。
彼女が霊力を治療に回してることもあるし、それに霧雨の親父さんがどこからか貰ってきたこの薬はよく効いた。
「……よし、終了。
服も替えは用意してある。
着替えてくるといい」
「ん。ありがとう。霖君」
「僕の名前は霖之助、なんだがね」
修行で破れてしまった彼女の服を抱え……霖之助は思わず吹き出していた。
「……それにしても」
「ん~?」
大きく伸びをしつつ、巫女が答える。
無防備なその姿に、思わず心配になってしまった。
いろいろと。
「いや、すまない。
ちょっと出会ったときのことを思い出してね」
その言葉に、思い出したのだろう。
「あなたは退治していい妖怪?」
彼女は懐かしむように、言葉を紡いだ。
「直前に退治した妖怪がそう言ってたのよ。
あなたは食べていい人間? ってね」
「霧雨の親父さんが説明してなかったら、そのまま退治されそうな勢いだったと思ったがね」
初めて会ったときは霖之助が霧雨道具店で修行をし始めたのとほぼ同じだった。
ついでに、彼女が博麗の巫女に任命されたのも同じ時期だったらしい。
「まあ、ボロボロだった君の姿を見て、服を誂えてやれ、とは言われたが」
それは霖之助が霧雨道具店に来て、初めての仕事。
何の因果か、その関係は今でも続いている。
その上いつの間にか、巫女本人のケアもやることになっていた。
親父さんの押しの強さにも困ったものだ。
『霖』と言う彼の名前も、親父さんにつけられたものである。
霖は三日以上降り続く雨をさす。
つまり、この霧雨道具店で長く働けるようにとつけられた……のだろう。多分。
「ついでに道具まで揃えさせられることになるとはね」
「別にいいでしょ、霖君」
先日晴れて親父さんに一人前と認められ、霖之助と名乗ることを許されたのだが……。
巫女はあくまで霖、と呼んでいた。
彼女にとってはまだまだ半人前ということなのだろうか。
「わたしも嬉しい、あなたも嬉しい。それでいいじゃないの」
「僕が? 何故?」
「…………」
はぁ、と彼女はため息を吐いた。
なにやら気落ちした様子で、替えの服へと手を伸ばす。
「……巫女」
「なによ」
不機嫌な声。
普段はどちらかというとおしとやかな部類に入る彼女だったが、
こういう時の巫女はとても危険だった。
「そろそろ、服のサイズを直さないといけないな。
次までにやっておくよ」
「……見てたの? えっち……」
「君が見せたんだろう」
ため息を吐く。
不名誉な称号は頂きたくないものだ。
「……ちゃんと見てたんだ」
「いや、だからだね……」
途端に機嫌がよくなった巫女に、霖之助は首を傾げた。
というわけで先代の絵をしゅまさんとしゃもじさんに描いていただきました。
感謝感謝。
だいたい10年ちょっと前。
霖之助の髪型は毎回変わります。
あと巫女の服の細部もちょこちょこ変わります。
でも横乳とインナーは変わりません。
ええ、変わりません。
と思ったので相方に描いて貰いました。
先代が7歳で巫女に任命される。
同時期に霖之助も霧雨道具店で修行開始
↓
霖之助、霧雨店で10年修行&先代も10年博麗の巫女(17)
↓
霖之助独立、香霖堂開店&魔理沙誕生で2年くらい(19)
↓
さらに7年巫女を続ける(26)
霖之助は先代の相手をしながら香霖堂を経営
↓
霊夢、7歳の時に博麗の巫女に任命。
先代引退
とすると先代の任期がだいたい20年。
ついでに霊夢任命から地霊殿までを仮に5年とすると、今の先代の年齢は
霖之助 先代巫女
「まったく、優秀な巫女だよ、君は」
「そう?」
彼女の服を脱がしながら、彼は感心したように肩を竦めた。
白磁のようなその肌に、指をそっと這わせていく。
「んっ……」
博麗の巫女がくぐもった声を上げる。
我慢しているのだろう。
抑えたようとした声が、熱い吐息となって漏れる。
「霖君……そこは……」
「動かないでくれ……」
霖、と呼ばれた青年は彼女の身体に優しく手を添え、耳元で囁いた。
「わかってるけど……」
口を押さえる彼女の姿は、えも言われぬ色気を纏っていた。
その様子を見て……彼は大きくため息を吐き出す。
「……一体どんな修行をしたらこんなことになるんだい」
「別に……普通にやってるだけだけど」
「君の普通は普通じゃないと何度言ったら……」
彼女の身体には、細かい傷が無数あった。
と言っても実戦でつけられた傷はひとつもない。
すべて修行でついたものだ。
「妖怪退治に、ここまでする必要はないだろうに」
ため息を吐く。
いかなる妖怪でも、博麗大結界を維持する博麗の巫女を倒すわけにはいかず、そのため巫女に逆らえる妖怪もいない。
今の形の幻想郷を維持するためには博麗神社とその巫女が必要不可欠であり、彼女を倒すことは自分の首を絞めることになるからだ。
「……必要、あるのよ」
だが、死ななければいい、と考える妖怪もいる。
もちろん普通の妖怪のレベルではそもそも相手にもならないだろう。
しかしそうでない妖怪なら……。
「やれやれ」
彼はため息を吐き、肩を竦めた。
巫女の傷口を消毒し、薬を塗っていく。
じきに跡も残らず消えるだろう。
彼女が霊力を治療に回してることもあるし、それに霧雨の親父さんがどこからか貰ってきたこの薬はよく効いた。
「……よし、終了。
服も替えは用意してある。
着替えてくるといい」
「ん。ありがとう。霖君」
「僕の名前は霖之助、なんだがね」
修行で破れてしまった彼女の服を抱え……霖之助は思わず吹き出していた。
「……それにしても」
「ん~?」
大きく伸びをしつつ、巫女が答える。
無防備なその姿に、思わず心配になってしまった。
いろいろと。
「いや、すまない。
ちょっと出会ったときのことを思い出してね」
その言葉に、思い出したのだろう。
「あなたは退治していい妖怪?」
彼女は懐かしむように、言葉を紡いだ。
「直前に退治した妖怪がそう言ってたのよ。
あなたは食べていい人間? ってね」
「霧雨の親父さんが説明してなかったら、そのまま退治されそうな勢いだったと思ったがね」
初めて会ったときは霖之助が霧雨道具店で修行をし始めたのとほぼ同じだった。
ついでに、彼女が博麗の巫女に任命されたのも同じ時期だったらしい。
「まあ、ボロボロだった君の姿を見て、服を誂えてやれ、とは言われたが」
それは霖之助が霧雨道具店に来て、初めての仕事。
何の因果か、その関係は今でも続いている。
その上いつの間にか、巫女本人のケアもやることになっていた。
親父さんの押しの強さにも困ったものだ。
『霖』と言う彼の名前も、親父さんにつけられたものである。
霖は三日以上降り続く雨をさす。
つまり、この霧雨道具店で長く働けるようにとつけられた……のだろう。多分。
「ついでに道具まで揃えさせられることになるとはね」
「別にいいでしょ、霖君」
先日晴れて親父さんに一人前と認められ、霖之助と名乗ることを許されたのだが……。
巫女はあくまで霖、と呼んでいた。
彼女にとってはまだまだ半人前ということなのだろうか。
「わたしも嬉しい、あなたも嬉しい。それでいいじゃないの」
「僕が? 何故?」
「…………」
はぁ、と彼女はため息を吐いた。
なにやら気落ちした様子で、替えの服へと手を伸ばす。
「……巫女」
「なによ」
不機嫌な声。
普段はどちらかというとおしとやかな部類に入る彼女だったが、
こういう時の巫女はとても危険だった。
「そろそろ、服のサイズを直さないといけないな。
次までにやっておくよ」
「……見てたの? えっち……」
「君が見せたんだろう」
ため息を吐く。
不名誉な称号は頂きたくないものだ。
「……ちゃんと見てたんだ」
「いや、だからだね……」
途端に機嫌がよくなった巫女に、霖之助は首を傾げた。
というわけで先代の絵をしゅまさんとしゃもじさんに描いていただきました。
感謝感謝。
だいたい10年ちょっと前。
霖之助の髪型は毎回変わります。
あと巫女の服の細部もちょこちょこ変わります。
でも横乳とインナーは変わりません。
ええ、変わりません。
コメントの投稿
なんという霊界探偵、そのうち今代と殴り合いそうで困る。
No title
ちゃんと見てたんだ
ええ見てましたとも
1年間空けるとかいってたけど結局3日に1回は見に来てる俺でしたwww
ええ見てましたとも
1年間空けるとかいってたけど結局3日に1回は見に来てる俺でしたwww
No title
色んな所で色んな違いがあって楽しいですね、先代巫女は。
ここの巫女さんはやはり胸か・・・・・・!
だからという訳ではないですが、霊夢には無い色気g(ムソーフイーン
ここの巫女さんはやはり胸か・・・・・・!
だからという訳ではないですが、霊夢には無い色気g(ムソーフイーン
全て修行中の傷と聞くと某霊界探偵を思い出してしまいます(笑)。
そして最後の一コマでニヤニヤしてしまいました。
そして最後の一コマでニヤニヤしてしまいました。
No title
…ふぅ
No title
生主さんに紹介されてきました!
先代巫女と霖之助のからみ最高です!
ありがとうございます!
先代巫女と霖之助のからみ最高です!
ありがとうございます!