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少女測定中

ネチョいシーンはほぼカットなネチョSS。一応18禁。
友人に見せたら変態とか言われた。ごくノーマルなシチュエーションだというのに。


魔理沙が香霖堂にやってくると先客がいた。
針仕事に勤しむふたりだったが……。

霖之助 アリス







「香霖、邪魔するぜ。……なんだアリス、いたのか」
「ご挨拶ね」


 香霖堂へやってきた魔理沙が見たのは、霖之助と向かい合って針仕事をする旧知の姿だった。
 思わず声のトーンが下がってしまったが、アリスは素知らぬ顔。


「魔理沙か。今日はなんの用だい?」
「用がなくても来るけどな」


 霖之助の言葉にそう返し、魔理沙は定位置の壺に腰を下ろす。
 針仕事に没頭する霖之助とアリスを交互に見比べ……なにやら面白くなさそうに足をぶらぶらさせた。

 しばしの沈黙。
 やることがなくて手持ちぶさたな魔理沙に対し、ふたりはなにやら楽しそうだ。


「そうそう魔理沙、この前貴方にあげたケープだけど」
「返せと言われても返さないぜ」


 その光景を見ていたせいだろうか。
 アリスの発した言葉に、不要なほど刺々しく返してしまった。


「誰がそんなこと言うのよ。
 そのうちまた新しいのあげるから、もしサイズ変わったら言いなさいって言いたかったのよ」
「そうか。アリスの腕は確かだからな。期待しておくぜ」


 魔理沙は心の中で詫びつつ……アリスの大人びた対応に、少し悔しくなった。
 どう見ても八つ当たりだった。
 自分は霖之助に、子供っぽいと思われなかっただろうか。


「そうか……じゃあ僕が作っているこれはお役ご免になりそうだな」
「なんのことだ?」
「今貴方の服を作ってたのよ。私はその手伝いだけど」
「ああ、良い生地が手に入ったからね」
「そして余ったら私が貰うの。人形には十分な量がありそうだし」
「ちゃっかりしてるぜ」


 先ほどとはうって変わって、魔理沙は楽しげにふたりの作業を見守る。


「そう言えば、ふたりも自分の服は自分で作ってるのか?
 それだけ上手なら困らないだろうけどな」
「僕は……」
「え、ええ、もちろんよ!」


 突然アリスが立ち上がり、声を張り上げた。
 その様子に意表を突かれ、目を瞬かせる魔理沙。


「……なに興奮してるんだ?」
「とりあえず落ち着くといい」
「ごめんなさい……」


 うなだれるアリスに、魔理沙は首を傾げるのだった。







「別に言ってもよかったんじゃないか?」
「だってなんか……悔しいじゃない。自分に出来ないことがある、なんて」
「やれやれ、素直じゃないね。ライバルに弱みは見せられないというわけか」


 夜の香霖堂。
 その一室で、一組の男女が向かい合っていた。


「とはいえ確かに、自分の身体のサイズを正確に計るのは無理だ。
 これくらいならお安いご用さ。君はお得意様だからね」
「ちゃんと貴方の服も作ってあげてるでしょう? それに……」
「わかってるさ。ギブアンドテイク、商売とは常にこうありたいものだね」


 かすかな明かりを頼りに、霖之助はアリスの身体に巻き尺を押し当てていく。
 これも外の世界から流れてきた品だ。
 高級品らしく、しっかりと手になじむ。
 拾った瞬間非売品が確定した、お気に入りの一品だった。


「んっ……」


 巻き尺のひやりとした感触に、一糸纏わぬ姿のアリスが声を上げた。
 3サイズの計測、というようなレベルものではない、
 頭の先からつま先まで、全身のデータをくまなく取る。
 全身、くまなく。

 アリス曰く、身につけるものには少しの遊びもあってはいけないらしい。
 そうしないと手元が狂う、とか。
 人形遣いは繊細なのだそうだ。

 そんなわけで、いつからだったかアリスの服は霖之助が作るようになっていた。


「ひゃぅ」
「動かないでくれ。数値がずれる」


 最初は妖怪といえ若い女性の素肌で寸法を測ることに抵抗があったが、今ではもう慣れたものだ。
 彼女がそう要求してきたこともあるが、一番は見慣れたということだろうか。
 それに……。


「わかってるけど……やっぱりそこを測るときは……んっ……デリケートなんだからもっと……」
「カップ周りが一番細かく測らないといけない、と言ったのは君だろう」
「ちょっと待って……さっき触られたから今測るとトップのサイズが変わっちゃう……先に下から測ってちょうだい」
「仕方ないな」


 霖之助は床に片膝をつき、目線を下げた。
 アリスの股間が目の前に来るが、そこからかすかに伝う液体に気づき眉を顰める。


「アリス」
「なによ」
「わかってると思うが、この巻き尺はお気に入りなんだ」
「ええ、知ってるわ」
「あまり雑に扱うと伸びたり縮んだりしてしまうかもしれない」
「わかってるわよ。いつも通り、好きにしてちょうだい」
「ならいいんだ」


 あくまで強気な口調で言うアリス。
 ……若干視線を逸らしながら。


「あんっ……」


 霖之助は無造作に箱からティッシュを取り出し、アリスの股間に押し当て水分をぬぐい取る。


「じっとしていてくれ」
「うん……」


 改めて測定しようとしたものの、再び垂れてきたアリスの汁に再び指を離す。
 前回はどうしたかと考え、霖之助はアリスに自分で自分の秘所を押さえるように指示した。


「こう……?」
「もっとしっかり、中まで押さえていてくれ」
「ん……ふ……」


 なんとか測定を済ませ、どんどん下の方へ。
 足の指先まで測り終わったところで顔を上げると、アリスが待ちかねたかのように霖之助の顔に股間を押しつけてくる。


「ね……先に……」
「まだ測定が残っているが」
「もうちょっとでしょ? どうせ今のままじゃ測れない場所もあるし……」


 顔を紅潮させたアリスの言葉に、霖之助は肩をすくめた。


「報酬の前払いはあまり趣味ではないんだが」
「負い目になるから?」
「遠慮する必要が出てくるな」
「いいじゃない、いつものことよ」


 この関係も彼女から持ちかけられたものだ。
 アリスは単純な金銭に換えられない技術というものの価値をよくわかっている。
 だからこそ、自らの身体でも支払うのだという。

 霖之助がアリスの裸を見慣れている理由。
 それは単に毎回彼女と肌を重ねているからだった。


「だからといって、断りはしないでしょ?」
「すべてギブアンドテイクだからね」
「素直じゃないのはどっちなんだか……」


 アリスは足の指で霖之助の股間をまさぐる。
 腰を落とし、彼女を見上げる格好になっていたためちょうどいい位置にいたのだ。


「ちゃんとやる気じゃない」
「言っただろう、断りはしない」


 霖之助は立ち上がり、揺れていたアリスの胸を両手で包み込んだ。


「いつも思うが、初めて会ったときよりずっと大きくなっているな」
「もう、いつの話よ」


 アリスは苦笑し、霖之助と唇を合わせた。


「んむ……ちゅ……」


 長い口づけ。
 互いの唾液が混じり合い、舌と舌とを絡めあう。


「……自分で押さえろなんて、ひどいこと言うんだから……」
「仕事中は仕事優先なのさ」
「その言葉、普段の貴方に聞かせてあげたいわね」


 霖之助に自分の身体を擦り付けながら、アリスが言う。


「じゃあ今の優先は?」
「……ノーコメント」


 ゆっくりと床に倒れ込み、アリスは自分の中へと霖之助を導いていった。










「ライバルなんて思ってないわよ。ただ私は……」


 ――友達を無くしたくないだけ。


 アリスの呟きは、霖之助の腕枕に飲まれて消えていった。


「何か言ったかい?」


 情事のあとはふたり抱き合って眠りながら、とりとめのない会話を並べる。
 普段は理知的な考察を好む霖之助だったが、こういう会話の雰囲気も嫌いではなかった。

 アリスは眼鏡を外した霖之助の顔をじっと見つめて、首を振る。


「なんでもないわ」


 ――知れば、きっと怒るでしょうね。でも私は……。


「……アリス?」


 すやすやと寝息を立て始めた彼女に霖之助はため息を吐く。
 しばらく揺れる金髪を指で梳いていたが、やがて巻き尺を寝ているアリスの胸に巻き付けた。

 測定はリラックスしたときに行うのが良い。


「…………」


 首を傾げる霖之助。
 もう一度計り直す。


「……また、胸大きくなってないか?」










おまけ。


「おーいこーりーん」
「……なんだい」


 香霖堂に入ってきた氷精を見て、霖之助は視線を本に落とした。
 どうせ客ではないのだ。
 適当にあしらっても問題はないだろう。


「あたいに『しんたいそくてー』してよ」
「ぐっ……」


 飲みかけたお茶が肺に入りかけた。
 しばらく咳き込み、落ち着きを取り戻す。

 よく考えれば単なる一般名詞だ。
 妖精が知っていたところでおかしくなどない。


「なんで急にそんなことを?」
「えっとね、昨日他の3人と遊んでたんだけど」


 3人というのはきっと妖精仲間のことだろう。


「誰が一番子供っぽいかでケンカになって」


 そんなことでケンカするのがまず子供の証拠ではないのだろうか。


「それで、こーりんに比べてもらおうと思ったの」
「ふうん。あいにくだが……」
「こーりんに言えば体中測ってくれるんだよね?」
「…………」


 霖之助はゆっくりと彼女に首を向けた。


「どうしてそうなるんだい?」
「え? だってこの前……」


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