ただパチュ
ただパチュリーさんがry
書けと言われた気がするので。
リンクにU16さんとyamotoさんのところを追加しました。
どんどん増やしちゃうよ。
メッセとかも増えるといいなあw
霖之助 パチュリー
……重い。
霖之助は寝苦しさに目を覚ました。
外はもう明るい。
寝る前の記憶ではまだ暗かったから……結構な時間寝ていたのかもしれない。
見ると、左足のあたりに積んでいた本が崩れ積み重なっていた。
どおりで重いはずだ、と納得する。
軽く痺れていた。
むしろよく今まで寝られたものだ。
そして、もうひとつ。
「……くぅ……」
霖之助の胸のあたりに頭を乗っけて、七曜の魔女は寝息を立てていた。
昨日ふたりで徹夜で読書をしていて……そのまま力尽きたらしい。
あまり覚えていないが、パチュリーが乗っかっているということは先に力尽きたのは霖之助のほうだということらしい。
それにしても、何故彼女が霖之助を枕にしているのか。
……いつものことなので、深く考えないでおく。
「さて……」
起きようとして……霖之助は、動きを止める。
動きたくない気分だった。
きっと寝足りないのだろう。
身体の力を抜き、近くで聞こえてくる寝息と呼吸を合わせるとだんだんまぶたが重くなってきた。
寝ぼけた頭で、何となく視界に映るものに手を伸ばす。
パチュリーの小さな頭と、腰まで届く、ふわふわと柔らかい紫の髪。
無意識にそれの感触を楽しんでいると、不意に彼女の目が開く。
「……おはよう?」
「ああ、おはよう」
髪と同じ色の瞳。
いつの間にか起きていたらしい。
そしてその言葉とは裏腹に、パチュリーは霖之助に頭を乗せ直すと身体を近くに寄せる。
どう見ても寝る体勢だった。
「おはようは起きる挨拶だと思うが」
「じゃあ、おやすみなさい……」
言って、すぐに寝息を立て始める。
いつの間にか腰に回された腕が、なんだか可愛らしい……かもしれない。
「やれやれ……おやすみ、パチュリー」
霖之助は肩を竦めると、彼女の髪の感触を楽しみながら、再び眠りの世界へと落ちていった。
ふたりがようやく行動を開始したのは日も高くなってからのことだった。
普通なら昼食の時間なのだが、霖之助はもとよりパチュリーも捨食の魔法を習得してるため食事をとる必要はない。
お腹に入れるのは、眠気覚ましにと濃いめに入れた珈琲くらいだ。
霖之助はブラックを、パチュリーにはカフェオレにして差し出す。
彼女の好みの味もすっかり覚えてしまった。
自分の分がブラックなのは……決して砂糖が高価だからとかそういう理由ではない。
単に目が醒めるからだ。
それにはブラックが一番いいのである。
と、霖之助は自分をそう納得させることにしていた。
決して、彼女の前でそう振る舞いたかったからというわけではない。
「森近」
「ん」
霖之助はパチュリーの声に、近くにあったポットを手渡した。
こっちに入っているのは紅茶だ。
本に合わせて飲み物を変えるのも、またひとつの楽しみ方である。
香霖堂と図書館を繋ぐ通路が開通してからと言うもの、パチュリーは香霖堂に入り浸るようになっていた。
ただ本を読むだけなら図書館のほうが便利だろうと思うのだが……。
彼女曰く、こちらのほうが今のところ読みたい本が多いらしい。
選ぶ楽しみこそ少ないものの、来るときに読みたい本を持ってきてくれるので霖之助は現状を歓迎していた。
「おや、この続きの巻はどこだい?」
「あら? ……まだ持ってきてなかったわね」
そう言ってパチュリーは立ち上がる。
動いたのはどれくらいぶりだろう。
起きてすぐ本を読み始め……いつの間にかもう日は傾いていた。
「取ってくるわ」
「僕が行こうか?」
「いいわ。小悪魔に言えばすぐだし」
パチュリーは通路の前に立ち、ふと振り返る。
目を合わせて、一言。
「いってきます」
「ああ、いってらっしゃい」
霖之助は彼女を見送り……ひとつ大きな伸びをする。
このまま読書を続けてもいいのだが、せっかく続きを持ってきてくれるというのだ。
あえて他の本を読んでリズムを崩すこともない。
待っている間に、周囲を整理することにした。
どうせこれからまた本が増えるのだ。
整理してもしすぎることはないだろう。
今朝崩れた本も、そのままになっているわけだし……。
「おっす香霖。なんだ、珍しく掃除中か」
「ああ、魔理沙? ちょうどいい、本を片付けるの手伝ってくれ」
「なんで私が……」
「それとも、貸しをすぐに返してくれてもいいんだが。ふたり分」
「香霖はひとりだろう? ……まあせっかく来たんだ、晩飯までは付き合ってやるぜ」
つまり、晩飯を食いに来たということか。
魔理沙はたまに変な食材を持ってくるから困るのだが。
特に彼女が勧める茸類は妙なものが多かった。
確かに味はいいのだが……。
「背表紙が見えるように並べてくれよ。
ああ、そのシリーズはこっちだ」
「面白そうなのがあったら持って行っていいか?」
「ちゃんと返すならね」
それは保証できないぜ、との彼女の声を背中に受けつつ、作業を進める。
ようやく一通り目処が立ったところで、聞き慣れた声がした。
「ただいま。
あら、魔理沙。本を返しに来たのかしら?」
「ああ、おかえり」
「晩飯を食いに来ただけだぜ」
言いながら自然な動作で霖之助の隣に腰を下ろすパチュリー。
その姿を見て……魔理沙は首を傾げていた。
「ただいま? おかえり?」
書けと言われた気がするので。
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どんどん増やしちゃうよ。
メッセとかも増えるといいなあw
霖之助 パチュリー
……重い。
霖之助は寝苦しさに目を覚ました。
外はもう明るい。
寝る前の記憶ではまだ暗かったから……結構な時間寝ていたのかもしれない。
見ると、左足のあたりに積んでいた本が崩れ積み重なっていた。
どおりで重いはずだ、と納得する。
軽く痺れていた。
むしろよく今まで寝られたものだ。
そして、もうひとつ。
「……くぅ……」
霖之助の胸のあたりに頭を乗っけて、七曜の魔女は寝息を立てていた。
昨日ふたりで徹夜で読書をしていて……そのまま力尽きたらしい。
あまり覚えていないが、パチュリーが乗っかっているということは先に力尽きたのは霖之助のほうだということらしい。
それにしても、何故彼女が霖之助を枕にしているのか。
……いつものことなので、深く考えないでおく。
「さて……」
起きようとして……霖之助は、動きを止める。
動きたくない気分だった。
きっと寝足りないのだろう。
身体の力を抜き、近くで聞こえてくる寝息と呼吸を合わせるとだんだんまぶたが重くなってきた。
寝ぼけた頭で、何となく視界に映るものに手を伸ばす。
パチュリーの小さな頭と、腰まで届く、ふわふわと柔らかい紫の髪。
無意識にそれの感触を楽しんでいると、不意に彼女の目が開く。
「……おはよう?」
「ああ、おはよう」
髪と同じ色の瞳。
いつの間にか起きていたらしい。
そしてその言葉とは裏腹に、パチュリーは霖之助に頭を乗せ直すと身体を近くに寄せる。
どう見ても寝る体勢だった。
「おはようは起きる挨拶だと思うが」
「じゃあ、おやすみなさい……」
言って、すぐに寝息を立て始める。
いつの間にか腰に回された腕が、なんだか可愛らしい……かもしれない。
「やれやれ……おやすみ、パチュリー」
霖之助は肩を竦めると、彼女の髪の感触を楽しみながら、再び眠りの世界へと落ちていった。
ふたりがようやく行動を開始したのは日も高くなってからのことだった。
普通なら昼食の時間なのだが、霖之助はもとよりパチュリーも捨食の魔法を習得してるため食事をとる必要はない。
お腹に入れるのは、眠気覚ましにと濃いめに入れた珈琲くらいだ。
霖之助はブラックを、パチュリーにはカフェオレにして差し出す。
彼女の好みの味もすっかり覚えてしまった。
自分の分がブラックなのは……決して砂糖が高価だからとかそういう理由ではない。
単に目が醒めるからだ。
それにはブラックが一番いいのである。
と、霖之助は自分をそう納得させることにしていた。
決して、彼女の前でそう振る舞いたかったからというわけではない。
「森近」
「ん」
霖之助はパチュリーの声に、近くにあったポットを手渡した。
こっちに入っているのは紅茶だ。
本に合わせて飲み物を変えるのも、またひとつの楽しみ方である。
香霖堂と図書館を繋ぐ通路が開通してからと言うもの、パチュリーは香霖堂に入り浸るようになっていた。
ただ本を読むだけなら図書館のほうが便利だろうと思うのだが……。
彼女曰く、こちらのほうが今のところ読みたい本が多いらしい。
選ぶ楽しみこそ少ないものの、来るときに読みたい本を持ってきてくれるので霖之助は現状を歓迎していた。
「おや、この続きの巻はどこだい?」
「あら? ……まだ持ってきてなかったわね」
そう言ってパチュリーは立ち上がる。
動いたのはどれくらいぶりだろう。
起きてすぐ本を読み始め……いつの間にかもう日は傾いていた。
「取ってくるわ」
「僕が行こうか?」
「いいわ。小悪魔に言えばすぐだし」
パチュリーは通路の前に立ち、ふと振り返る。
目を合わせて、一言。
「いってきます」
「ああ、いってらっしゃい」
霖之助は彼女を見送り……ひとつ大きな伸びをする。
このまま読書を続けてもいいのだが、せっかく続きを持ってきてくれるというのだ。
あえて他の本を読んでリズムを崩すこともない。
待っている間に、周囲を整理することにした。
どうせこれからまた本が増えるのだ。
整理してもしすぎることはないだろう。
今朝崩れた本も、そのままになっているわけだし……。
「おっす香霖。なんだ、珍しく掃除中か」
「ああ、魔理沙? ちょうどいい、本を片付けるの手伝ってくれ」
「なんで私が……」
「それとも、貸しをすぐに返してくれてもいいんだが。ふたり分」
「香霖はひとりだろう? ……まあせっかく来たんだ、晩飯までは付き合ってやるぜ」
つまり、晩飯を食いに来たということか。
魔理沙はたまに変な食材を持ってくるから困るのだが。
特に彼女が勧める茸類は妙なものが多かった。
確かに味はいいのだが……。
「背表紙が見えるように並べてくれよ。
ああ、そのシリーズはこっちだ」
「面白そうなのがあったら持って行っていいか?」
「ちゃんと返すならね」
それは保証できないぜ、との彼女の声を背中に受けつつ、作業を進める。
ようやく一通り目処が立ったところで、聞き慣れた声がした。
「ただいま。
あら、魔理沙。本を返しに来たのかしら?」
「ああ、おかえり」
「晩飯を食いに来ただけだぜ」
言いながら自然な動作で霖之助の隣に腰を下ろすパチュリー。
その姿を見て……魔理沙は首を傾げていた。
「ただいま? おかえり?」
コメントの投稿
No title
やったパチュ霖続きキタ!!
ここのパチェはカワイ過ぎる
ここのパチェはカワイ過ぎる
No title
某スレでもよく拝見させてもらってましたワタナベというものです。
曲がりなりにもSSを載せたブログを持ってるんで…もし良ければ…リンクを増やすついでに私もリンクさせてもらっていいでしょうか…?
なにはともあれ、パチェさんはごちそう様でした!笑
曲がりなりにもSSを載せたブログを持ってるんで…もし良ければ…リンクを増やすついでに私もリンクさせてもらっていいでしょうか…?
なにはともあれ、パチェさんはごちそう様でした!笑
No title
パッチェの事後事故画像より満たされる私はきっとここの中毒者、だって最低二日に一回見に来てるんだから
この文を見ておっパチュリーさんが真っ先に頭に浮かんだ
そして拍手8の幽香
(゜∀゜)∩おっぱいおっぱい
⊂彡
霖之助の眼鏡が水泳用ゴーグルに見えてクマ吉くんがスタンドとして見えた!疲れてるのかなぁ?
この文を見ておっパチュリーさんが真っ先に頭に浮かんだ
そして拍手8の幽香
(゜∀゜)∩おっぱいおっぱい
⊂彡
霖之助の眼鏡が水泳用ゴーグルに見えてクマ吉くんがスタンドとして見えた!疲れてるのかなぁ?
おかしいな……俺が道草さんのりんパチェを見逃すはずが無いのに何故かこのSSは見たことがない気がする……
はっ!∑( ̄口 ̄)
さては道草さんの慧音に歴史を喰われたんじゃ……感動を再び(キャホーイ!!、ありがとう道草慧音……
はっ!∑( ̄口 ̄)
さては道草さんの慧音に歴史を喰われたんじゃ……感動を再び(キャホーイ!!、ありがとう道草慧音……
No title
微妙に修羅場フラグが建っているのに誰もツッコまないあたり皆さんの熟練度が伺える。