例えばこんな霊夢END
ふと霊霖が書きたくなったので。
参考資料は恋霖あたり。
霖之助 霊夢
「霊夢、ちょっとそこに座りなさい」
「もう座ってるわよ、霖之助さん」
少し強い口調で指示を出す霖之助に、しかし霊夢は澄まし顔で答えた。
夏もとうに過ぎ去り、やや肌寒くなったこの季節。
通り雨に降られた彼女が香霖堂で着替えるのはよしとしよう。
しかしそれがどうして予備の巫女服ではなく、霖之助の服なのか。
ついでに言うと、どうして勝手にお茶を入れ、茶菓子をつまんでいるのか。
……長年の疑問だったが、聞いても要領を得ないので最近はすっかり諦めていた。
霖之助は霊夢が入れたお茶を啜り、深いため息をつく。
どのみち今日問題にしているのは別のところである。
「君ももう子供じゃないんだから、年相応の分別はつけてくれないかな」
「霖之助さんって、都合のいい時だけ私を子供扱いしないのね」
「霊夢」
「はいはい。反省してるわよ」
全く悪びれない様子で、霊夢は煎餅に齧りついた。
そんな彼女に、霖之助は思わず頭を抱える。
事の起こりは半刻前。
霖之助が汗を流そうと風呂場へ足を運んだところ、いつの間にか来ていた霊夢とばったり出くわしたのだ。
その時彼女は当然ながら一糸纏わぬ姿だったのだが……お邪魔してるわよ、との一言で片付けられてしまい、さすがの霖之助もこれは問題だと彼女と話し合うことにした、と言うわけである。
「別にいいじゃない、今更裸のひとつやふたつ。昔から知ってるんだし」
「そうは言ってもね」
「私は気にしないわよ」
「僕が気にするんだよ。君が気にしないと言うことをね」
大きく肩を竦める霖之助。
霊夢とて年頃の少女……のはずだ。
それなのにあの反応はどうなのだろうか。
なんというか、リアクションが子供のまま変わってないように思えてしまう。
「昔はよくお風呂一緒に入ったじゃない」
「幼い頃の話だろう。もうあれから何年経ったと思ってるんだい」
「いちいち数えてないわね。ゼロなら覚えやすいから、また一緒に入ろうかしら」
「遠慮しておくよ。今の君が暴れたら、店ごと壊れかねないからね」
幼い頃の苦労を思い出し、霖之助は首を振った。
思えば幼い霊夢は髪を洗うのが苦手で、石鹸が目に入るたび大暴れをしたものだ。
……あの時シャンプーハットを偶然拾わなかったら、今頃香霖堂の形は別の物になっていたに違いない。
「変わらないね、君は」
歩んできた年月を噛みしめるように、ゆっくりとため息を漏らす。
「そう? 自分では結構成長してるつもりなんだけど」
しかし彼女はそう思っていなかったようで、首を傾げてみせた。
それから自分の身体を見下ろし、服をぺらりとめくってみせる。
「私の成長度合いを、お風呂で確認できなかったのかしら」
「ノーコメントにしておくよ」
「あら、湯気で見えなかったとか? でも私からは霖之助さんの身体が見えたし……」
「霊夢」
再度霖之助は大きく肩を落とす。
なんというか、いろいろと育て方を間違えたのかもしれない、と思いながら。
「霊夢、僕は心配してるんだよ。相手が僕だったからいいものの、皆が紳士というわけではないんだからね」
「わかってるわよ、何度も聞いてるし」
「ならいいが……君だって年頃の女の子なんだから、気をつけないと何があるかわからないよ」
「そのわりには、霖之助さんは私を子供扱いばかりするわね」
「そりゃまあ。君は娘か、妹みたいなものだからね」
「……むぅ」
不機嫌そうに、霊夢は唇を尖らせた。
しかしそれが何に対してのものか、自分でも扱いかねたようで……。
彼女は気を取り直し、霖之助に向き直る。
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ、神社には霖之助さんが設置してくれた防犯装置もあるし。まあ引っかかるのは妖精くらいなんだけど」
「ふむ、そうか」
「それに紫だっているしね」
「まあ、彼女に勝る防犯装置なんて存在しないだろうが……」
加えて霊夢自身かなりの使い手でもある。
そもそも博麗の巫女に手を出そうとするような悪漢は……まあ、神社に辿り着く前に妖怪の餌食になってしまうのがオチだ。
その意味では神社のセキュリティは万全と言えるし、心配することもないのだろう。
「でも」
「うん?」
ふと霊夢が零した言葉に、霖之助は視線を向けた。
珍しく彼女は迷っているようだったが、やがて彼の瞳を見て、口を開く。
「私がこんなことをやるのは、相手が霖之助さんだからよ」
「喜んでいいのかな、それは」
「いいんじゃないかしら」
「ツケでの買い物もうちにしかしないということかい?」
「もちろん」
「ますます喜びかねるね」
霖之助は苦い表情を浮かべて、湯飲みを口に運んだ。
そんな彼を眺めながら、霊夢はため息ひとつ。
「霖之助さんは変わらないわね」
「そうかな」
「そうよ。初めて会った時からずっと……霖之助さんは、霖之助さんだわ」
それだけ言うと、彼女は目を閉じた。
深く息を吸い、吐く。
「服も作ってくれたし」
「作らないと退治されそうだったからね」
「道具も用意してくれたし」
「まあ、博麗神社の秘宝を勝手に複製しようと試みたのは謝るよ」
「毒キノコを全部見分けてくれたわね」
「君が変に対抗心を出して採ってくるからだよ。無事に食べられたのは5本もなかったんじゃないかな」
霊夢が思い返しているであろう事柄が手に取るようにわかる。
これが二人の軌跡というのなら……なるほど、確かに近いところを歩いてきたのだろう。
彼女も同じことを考えていたのか、知らずのうちに二人の視線が絡み合う。
「このお店だって、少しも変わってないわよ。あのカウベルの音色も、裏の桜も」
「ふむ、付喪神にならないように気をつけないといけないな」
「嘘。そうなったら面白いと思ってるでしょう」
「かもしれないね」
そして同様に、霊夢も霖之助のことをよくわかっているらしい。
「昔のままだわ。この店にお客さんがいないのも同じく、ね」
「一言多いよ、霊夢」
「ふふ、ごめんなさい」
付け加えられたその言葉に、霖之助は肩を竦めながら。
「でも、変化がないわけじゃないのよね。お店の商品なんて、見るたびに変わってる気がするし。
それなのに変わってないと感じるのは、どうしてなのかしら」
「それは根幹が同じ……つまりブレがない、ということじゃないかな。芯が通ってると言ってもいいだろう」
「なるほどね。棚の中身が変わっても、よくわからないものばかりってことは一緒だし」
どうやら霊夢は長年の付き合いのわりにさっぱり商品に理解を示さなかったらしい。
どう反論したものか、と霖之助が考えていると、ふと彼女が何か思いついたかのように口を開く。
「あ、霖之助さんの中にも変わってるところがいくつかあったわ」
「そうかい?」
「ええ。霖之助さんの料理が、年々美味しくなってるところとか」
「散々文句を言われているからね。上達せざるを得ないんだよ」
「私のおかげね」
「君のせい、と言ったほうが的確な表現かな」
霊夢は好き嫌いはないものの、味にはうるさい。
そんな彼女の食事を作っていたら、自然とそうなってしまったと言える。
「それを言うなら、君が入れるお茶もだんだんと美味しくなっていると思うよ」
「そうかしら」
「そうだとも。自分じゃ気づかないかもしれないけどね」
おかげで自分で入れたお茶が物足りなく思えてしまうほどだ。
……それはそれで問題のような気もするが。
「霖之助さんって、最初に会った頃より笑顔が優しくなってるわよね」
「そうかい?」
「ええ。自分じゃ気づいてないかもしれないけど」
そう言って彼女は笑う。
それから霖之助の瞳を見つめ、苦笑を浮かべた。
「最初に会った時は目つきの悪さに驚いたわ」
「それは最初に君が僕を退治しようとしたからじゃないのかい」
「違うわよ、目つきが悪かったから退治しようとしたの」
「微妙に記憶に誤差があるようだね」
「そうね。けどたいしたことじゃないわ」
そこでふと、霊夢は首を傾げる。
「変わっていく中に変わらないものがあれば、それはブレてないってことなのよね」
「たぶんね、僕はそう思っているよ」
「じゃあやっぱり、そうなのかしら」
「……霊夢?」
何事か彼女は考え込んでいるようだった。
思い返すように瞳を閉じ、霖之助の顔を見る。
「霖之助さんの話を聞いて、思ったことがあるのよ。思ってた、かしらね」
「ふむ?」
「今更なんだけど、せっかくだから、言っておこうと思って」
どうやら落ち着きを取り戻したらしい。
すっかりいつもの調子に戻った霊夢は、いつもの様子でゆっくりと湯飲みを傾けた。
「たぶんきっと、会ってしばらくした頃からだと思うんだけど」
「随分昔だね」
「ええ、随分昔から変わらなかったのよ。よくわからなかったんだけど、多分そうだと思う。今の話を聞いて、確信したってところかしら」
「変わらず、かい?」
「ええ。変わらずに、ね」
「なるほどそれは確かに筋金入りだ」
「そうそう。それで、なんだけど」
ほぅ、とお茶の湯気越しに霊夢は言葉を放り投げた。
それこそたいしたことではない、と言わんばかりに。
そうあるのが当然だと、言わんばかりに。
「霖之助さん、好きよ」
そう言って微笑む霊夢に。
……ああ、実に彼女らしい、などと。
どこかずれたことを、霖之助は考えていた。
参考資料は恋霖あたり。
霖之助 霊夢
「霊夢、ちょっとそこに座りなさい」
「もう座ってるわよ、霖之助さん」
少し強い口調で指示を出す霖之助に、しかし霊夢は澄まし顔で答えた。
夏もとうに過ぎ去り、やや肌寒くなったこの季節。
通り雨に降られた彼女が香霖堂で着替えるのはよしとしよう。
しかしそれがどうして予備の巫女服ではなく、霖之助の服なのか。
ついでに言うと、どうして勝手にお茶を入れ、茶菓子をつまんでいるのか。
……長年の疑問だったが、聞いても要領を得ないので最近はすっかり諦めていた。
霖之助は霊夢が入れたお茶を啜り、深いため息をつく。
どのみち今日問題にしているのは別のところである。
「君ももう子供じゃないんだから、年相応の分別はつけてくれないかな」
「霖之助さんって、都合のいい時だけ私を子供扱いしないのね」
「霊夢」
「はいはい。反省してるわよ」
全く悪びれない様子で、霊夢は煎餅に齧りついた。
そんな彼女に、霖之助は思わず頭を抱える。
事の起こりは半刻前。
霖之助が汗を流そうと風呂場へ足を運んだところ、いつの間にか来ていた霊夢とばったり出くわしたのだ。
その時彼女は当然ながら一糸纏わぬ姿だったのだが……お邪魔してるわよ、との一言で片付けられてしまい、さすがの霖之助もこれは問題だと彼女と話し合うことにした、と言うわけである。
「別にいいじゃない、今更裸のひとつやふたつ。昔から知ってるんだし」
「そうは言ってもね」
「私は気にしないわよ」
「僕が気にするんだよ。君が気にしないと言うことをね」
大きく肩を竦める霖之助。
霊夢とて年頃の少女……のはずだ。
それなのにあの反応はどうなのだろうか。
なんというか、リアクションが子供のまま変わってないように思えてしまう。
「昔はよくお風呂一緒に入ったじゃない」
「幼い頃の話だろう。もうあれから何年経ったと思ってるんだい」
「いちいち数えてないわね。ゼロなら覚えやすいから、また一緒に入ろうかしら」
「遠慮しておくよ。今の君が暴れたら、店ごと壊れかねないからね」
幼い頃の苦労を思い出し、霖之助は首を振った。
思えば幼い霊夢は髪を洗うのが苦手で、石鹸が目に入るたび大暴れをしたものだ。
……あの時シャンプーハットを偶然拾わなかったら、今頃香霖堂の形は別の物になっていたに違いない。
「変わらないね、君は」
歩んできた年月を噛みしめるように、ゆっくりとため息を漏らす。
「そう? 自分では結構成長してるつもりなんだけど」
しかし彼女はそう思っていなかったようで、首を傾げてみせた。
それから自分の身体を見下ろし、服をぺらりとめくってみせる。
「私の成長度合いを、お風呂で確認できなかったのかしら」
「ノーコメントにしておくよ」
「あら、湯気で見えなかったとか? でも私からは霖之助さんの身体が見えたし……」
「霊夢」
再度霖之助は大きく肩を落とす。
なんというか、いろいろと育て方を間違えたのかもしれない、と思いながら。
「霊夢、僕は心配してるんだよ。相手が僕だったからいいものの、皆が紳士というわけではないんだからね」
「わかってるわよ、何度も聞いてるし」
「ならいいが……君だって年頃の女の子なんだから、気をつけないと何があるかわからないよ」
「そのわりには、霖之助さんは私を子供扱いばかりするわね」
「そりゃまあ。君は娘か、妹みたいなものだからね」
「……むぅ」
不機嫌そうに、霊夢は唇を尖らせた。
しかしそれが何に対してのものか、自分でも扱いかねたようで……。
彼女は気を取り直し、霖之助に向き直る。
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫よ、神社には霖之助さんが設置してくれた防犯装置もあるし。まあ引っかかるのは妖精くらいなんだけど」
「ふむ、そうか」
「それに紫だっているしね」
「まあ、彼女に勝る防犯装置なんて存在しないだろうが……」
加えて霊夢自身かなりの使い手でもある。
そもそも博麗の巫女に手を出そうとするような悪漢は……まあ、神社に辿り着く前に妖怪の餌食になってしまうのがオチだ。
その意味では神社のセキュリティは万全と言えるし、心配することもないのだろう。
「でも」
「うん?」
ふと霊夢が零した言葉に、霖之助は視線を向けた。
珍しく彼女は迷っているようだったが、やがて彼の瞳を見て、口を開く。
「私がこんなことをやるのは、相手が霖之助さんだからよ」
「喜んでいいのかな、それは」
「いいんじゃないかしら」
「ツケでの買い物もうちにしかしないということかい?」
「もちろん」
「ますます喜びかねるね」
霖之助は苦い表情を浮かべて、湯飲みを口に運んだ。
そんな彼を眺めながら、霊夢はため息ひとつ。
「霖之助さんは変わらないわね」
「そうかな」
「そうよ。初めて会った時からずっと……霖之助さんは、霖之助さんだわ」
それだけ言うと、彼女は目を閉じた。
深く息を吸い、吐く。
「服も作ってくれたし」
「作らないと退治されそうだったからね」
「道具も用意してくれたし」
「まあ、博麗神社の秘宝を勝手に複製しようと試みたのは謝るよ」
「毒キノコを全部見分けてくれたわね」
「君が変に対抗心を出して採ってくるからだよ。無事に食べられたのは5本もなかったんじゃないかな」
霊夢が思い返しているであろう事柄が手に取るようにわかる。
これが二人の軌跡というのなら……なるほど、確かに近いところを歩いてきたのだろう。
彼女も同じことを考えていたのか、知らずのうちに二人の視線が絡み合う。
「このお店だって、少しも変わってないわよ。あのカウベルの音色も、裏の桜も」
「ふむ、付喪神にならないように気をつけないといけないな」
「嘘。そうなったら面白いと思ってるでしょう」
「かもしれないね」
そして同様に、霊夢も霖之助のことをよくわかっているらしい。
「昔のままだわ。この店にお客さんがいないのも同じく、ね」
「一言多いよ、霊夢」
「ふふ、ごめんなさい」
付け加えられたその言葉に、霖之助は肩を竦めながら。
「でも、変化がないわけじゃないのよね。お店の商品なんて、見るたびに変わってる気がするし。
それなのに変わってないと感じるのは、どうしてなのかしら」
「それは根幹が同じ……つまりブレがない、ということじゃないかな。芯が通ってると言ってもいいだろう」
「なるほどね。棚の中身が変わっても、よくわからないものばかりってことは一緒だし」
どうやら霊夢は長年の付き合いのわりにさっぱり商品に理解を示さなかったらしい。
どう反論したものか、と霖之助が考えていると、ふと彼女が何か思いついたかのように口を開く。
「あ、霖之助さんの中にも変わってるところがいくつかあったわ」
「そうかい?」
「ええ。霖之助さんの料理が、年々美味しくなってるところとか」
「散々文句を言われているからね。上達せざるを得ないんだよ」
「私のおかげね」
「君のせい、と言ったほうが的確な表現かな」
霊夢は好き嫌いはないものの、味にはうるさい。
そんな彼女の食事を作っていたら、自然とそうなってしまったと言える。
「それを言うなら、君が入れるお茶もだんだんと美味しくなっていると思うよ」
「そうかしら」
「そうだとも。自分じゃ気づかないかもしれないけどね」
おかげで自分で入れたお茶が物足りなく思えてしまうほどだ。
……それはそれで問題のような気もするが。
「霖之助さんって、最初に会った頃より笑顔が優しくなってるわよね」
「そうかい?」
「ええ。自分じゃ気づいてないかもしれないけど」
そう言って彼女は笑う。
それから霖之助の瞳を見つめ、苦笑を浮かべた。
「最初に会った時は目つきの悪さに驚いたわ」
「それは最初に君が僕を退治しようとしたからじゃないのかい」
「違うわよ、目つきが悪かったから退治しようとしたの」
「微妙に記憶に誤差があるようだね」
「そうね。けどたいしたことじゃないわ」
そこでふと、霊夢は首を傾げる。
「変わっていく中に変わらないものがあれば、それはブレてないってことなのよね」
「たぶんね、僕はそう思っているよ」
「じゃあやっぱり、そうなのかしら」
「……霊夢?」
何事か彼女は考え込んでいるようだった。
思い返すように瞳を閉じ、霖之助の顔を見る。
「霖之助さんの話を聞いて、思ったことがあるのよ。思ってた、かしらね」
「ふむ?」
「今更なんだけど、せっかくだから、言っておこうと思って」
どうやら落ち着きを取り戻したらしい。
すっかりいつもの調子に戻った霊夢は、いつもの様子でゆっくりと湯飲みを傾けた。
「たぶんきっと、会ってしばらくした頃からだと思うんだけど」
「随分昔だね」
「ええ、随分昔から変わらなかったのよ。よくわからなかったんだけど、多分そうだと思う。今の話を聞いて、確信したってところかしら」
「変わらず、かい?」
「ええ。変わらずに、ね」
「なるほどそれは確かに筋金入りだ」
「そうそう。それで、なんだけど」
ほぅ、とお茶の湯気越しに霊夢は言葉を放り投げた。
それこそたいしたことではない、と言わんばかりに。
そうあるのが当然だと、言わんばかりに。
「霖之助さん、好きよ」
そう言って微笑む霊夢に。
……ああ、実に彼女らしい、などと。
どこかずれたことを、霖之助は考えていた。
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No title
ラストの「霖之助さん、好きよ」に全てが詰まっていますねwww 何気ない日々の中の霊霖モノはやっぱり良いですなぁ。
それにしても幼霊夢と一緒にお風呂とか、なんて羨ましいんだ(笑)
それにしても幼霊夢と一緒にお風呂とか、なんて羨ましいんだ(笑)
No title
生きること全てに自由な幻想郷の巫女は、当然告白も自由気ままで。
妹、または娘としてしかみていないと自覚していたはずの霖之助も、お互いが気付いて無い所を言いあてられるほど気になっていましたとさ。
無防備な面も隠しもしないほど信頼を置ける相手になれた霖之助は、喜ぶべきか、恥じない霊夢に苦労を感じるべきか……
大変素晴らしい霊霖でしたわぁ!
妹、または娘としてしかみていないと自覚していたはずの霖之助も、お互いが気付いて無い所を言いあてられるほど気になっていましたとさ。
無防備な面も隠しもしないほど信頼を置ける相手になれた霖之助は、喜ぶべきか、恥じない霊夢に苦労を感じるべきか……
大変素晴らしい霊霖でしたわぁ!
色々なカプがありますが、
霊霖はどこか落ち着いた夫婦のような雰囲気がある気がします
少しずつ長い時間をかけて愛に気付く、
時間にすら縛られない自由な巫女と
時の流れがゆっくりとした半人半妖
その二人だからこそ出る良さでした
今回も素晴らしかったです
霊霖はどこか落ち着いた夫婦のような雰囲気がある気がします
少しずつ長い時間をかけて愛に気付く、
時間にすら縛られない自由な巫女と
時の流れがゆっくりとした半人半妖
その二人だからこそ出る良さでした
今回も素晴らしかったです
最後の一言を霖之助さんへ伝えるために、多くの女の子(含妖怪)が四苦八苦するなか、霊夢はさらりと言ってしまう雰囲気はありますよね。
まるで空気のように。そこにあるのが当然のごとく。
そういう自然体の在り方は霊夢の魅力だと思いますし、そんな在り方だからこそ霖之助さんの入り組んだ心にするするっと入っていけるのかもしれません。
何が言いたいかと言いますと、つまり、合同誌の感想はどこに書いたらいいですかね←
まるで空気のように。そこにあるのが当然のごとく。
そういう自然体の在り方は霊夢の魅力だと思いますし、そんな在り方だからこそ霖之助さんの入り組んだ心にするするっと入っていけるのかもしれません。
何が言いたいかと言いますと、つまり、合同誌の感想はどこに書いたらいいですかね←
No title
うん、何と言うか・・・ 霊夢の最後の一言で腹ァ一杯ですわ・・・
ここまで自然体な告白はそうは見られませんや。
お幸せに、お二人さん
ここまで自然体な告白はそうは見られませんや。
お幸せに、お二人さん
No title
頑張れよ!
No title
皆さんも中々筋金入りですよね。
末永くお幸せに。結婚式の御予定はお決まりで?
末永くお幸せに。結婚式の御予定はお決まりで?