バレンタインSS09
椛は小動物。
俺のゴーストがそう囁きました。
椛のイメージはバケツさんのを参考に。
追記
って言ってたらバケツさんに挿絵を描いていただきました。
嬉しかったので挿絵風に仕込んでみる。
霖之助 椛
「仔うさぎのリゾット、煮込みハンバーグ、鳥の串焼き、焼きビーフン」
日も暮れようかという時分。
香霖堂の店内では、小さな会議が行われていた。
「回鍋肉、五目ヤキソバ、超電磁春巻に麻婆豆腐」
「ふむふむ」
羅列される料理名に従って、霖之助はレシピ本の該当ページに付箋をつけていく。
……まあ、無い物もあるが。
「それから、マカロニグラタンと川魚のムニエルでしょうか。
あと炒飯も……ですね」
「なるほどね」
一通り話を聞き終わると、霖之助は本から視線をあげ、彼女に向き直った。
白い服に銀色の髪、そして同じ色をした耳と尻尾。
白狼天狗の椛である。
「だいたいわかった。
しかしこうしてみると幻想郷の食卓も彩り豊かになったものだね」
霖之助は料理のレシピ本をめくりながら、感嘆のため息を漏らした。
「ありがとう、椛」
「いえ、大したことではありませんから」
椛は背筋を伸ばし、澄まし顔で頷いた。
……しかし食事の話をしていたせいだろう。
くぅ、と可愛らしい音が、彼女のお腹から聞こえてくる。
「はは、もう待ちきれないようだね」
「……うぅ~……」
椛は恥ずかしさで真っ赤になった顔を隠すかのように、がっくりとテーブルに突っ伏した。
霖之助と椛がこの会議をするようになったきっかけは、一月ほど前のことだった。
「……静かだな」
日も暮れかかった頃、妖怪の山へと足を踏み入れた霖之助は違和感を覚えた。
いつもなら天狗の領域内に入るとすぐに哨戒している天狗が飛んでくるのだが、今日はそれがない。
気になって探してみると、見知った天狗の姿を発見することが出来た。
……しかし彼女は木の枝に腰を下ろしたまま、惚けたように物思いに耽っていた。
口を開け、涎を垂らさんばかりに惚けた表情。
「……椛?」
「ひゃぅん!?
り、霖之助様?」
近づいてきた霖之助に、慌てて彼女は居住まいを正す……が、時既に遅し。
「こんなところで何をしていたんだい?」
「も、もちろん見張りです!
「その割には僕のことに気付かなかったようだが」
「それはあの……」
霖之助に見つめられ……椛は何をしていたのか、ぽつぽつと語り始めた。
「……なるほど、千里眼の能力で他人の晩ご飯を覗き見していたのか」
「人聞きの悪いこと言わないでください!」
「いやしかし、要約するとだな」
「要約しないでください……」
「君はなかなかに無茶を言うね」
霖之助は肩を竦めた。
目の前で世界の終わりが来たとばかりに落ち込む少女を、これ以上見るのは気の毒になってくる。
「しかし、晩ご飯か。
どんなものがあったんだい?」
「そうなんですよ!
さっきまで見てたのはぼたん鍋なんですけど、
それがもう本当に美味しそうで美味しそうで……」
先ほどまでの落ち込みはどこへやら。
尻尾を振りながら力説する椛に、霖之助は苦笑を漏らす。
「食べたいなら作ればいいじゃないか」
「それが出来たら苦労はしませんよぅ……」
先ほどとはうって変わり、力なく肩を落とす椛。
……イメージより随分と起伏の激しい少女だった。
聞くところによると、彼女は料理があまり得意ではないらしい。
暇で暇で仕方ない妖怪も、不得手を得手に持って行く努力はしたくないようだ。
「……なんだかその話を聞いていたら腹が減ってきたな」
霖之助には、栄養補給としての食事はあまり必要ではない。
しかし娯楽としての食事は別だ。
美味しいものなら食べてみたい。
それに、料理をするのは嫌いではない。
「僕は料理は苦手じゃないし、外の世界のレシピ本も持っているんだが……。
どうしても文字だけじゃ調理のイメージが掴めなくてね。
だが実演があるなら話は別だ。
君の協力があれば君の見た料理を食べさせてあげることも出来るが、どうだい?」
「いいんですか!?」
ぱっと顔を上げる椛。
しかしハッと思い出したように周りを見渡すと、霖之助に耳打ちをした。
「あのぅ……先輩にはナイショにしててくださいね?」
「あの時の君は傑作だったな」
「わふん……忘れてくださいぃ……」
机に突っ伏したまま、椛はさめざめと涙を流す。
霖之助はそんな彼女に笑いながら、言葉を続けた。
「君の協力のおかげで僕もこうやって自分を高めることが出来るんだ。感謝しているよ。
さしずめ目撃隣の晩ご飯、と言ったところかな」
と言っても千里先まで見通すことの出来る彼女にとって、幻想郷中が隣の範囲内である。
「そう言ってもらえると……」
ちなみにどの食事がどこのかは秘密のようだ。
ただ、ほとんどが紅魔館か守矢神社ということは聞かなくてもわかる。
……彼女は気付いていないようだが。
やろうと思えば、霖之助は作り方を聞きに行くことも出来る。
覗いてましたなどとは言えるはずもないが、外の世界の本で知ったと言えばいいだろう。
しかしあえて、霖之助は椛から聞くことにしていた。
「さて、今回はこの中で何を作ろうかな。
出来そうなのは……と」
そもそもこの会議の目的は、椛が見た料理法を霖之助が知識とレシピで再現することである。
当然本来の料理の味もわからないし、成功したのか失敗したのかも判断が難しい。
それでも霖之助は、料理を作ることを楽しんでいた。
自分のスキルが上がっていくのは楽しいし、それに……。
「あ、あの。
私、炒飯が食べたいです」
「炒飯かい? 随分シンプルな料理を選んだね」
「はい。でもこの前見たやつは、飲めるラー油を使うのがコツだとか何とかいう張り紙がしてあってですね」
よほど美味しそうだったのだろう。
椛の尻尾がぶんぶんと揺れていた。
「あと火力と鍋の振りが重要らしいです。
こんな感じで……」
霖之助に見せるように、椛は鍋を振る動作をしてみせる。
「鍋の振りね……。
こうかい?」
「ええと確かこうやってこうです」
「こう……?」
「いえ、そうではなく」
鍋も持たずに、手を動かす。
端から見たらさぞかし異様な光景だっただろう。
もちろん、本人たちはいたって大真面目である。
「ああもう。
こうですよ、こう」
業を煮やした椛は、霖之助の腕を取り動きを伝えた。
霖之助は2、3回の動作で合点がいったかのように、大きく頷く。
「ああ……なるほど、イメージは掴んだよ」
「わかっていただけてなによりです、霖之助様」
満足げな表情を浮かべる椛に、霖之助は苦笑を漏らす。
「……それで、いつまでそうしているんだい?」
「はぅん」
図らずも、椛は後ろから抱きつくような形になっていた。
慌てて身体を離す彼女に霖之助は笑いながら、頭を撫でる。
気持ちよさそうに彼女の耳が動く。
銀色の尻尾が、パタパタと音を立てた。
「さて、それじゃあ椛の希望通り炒飯を作ろうか。
まずはラー油からかな」
「あ、はい。
私も手伝います」
店内からキッチンへと向かう霖之助を追いかけるように、椛は歩く。
……そこでふと、疑問を浮かべた。
「……そう言えば、霖之助様。
聞きたいことがあるんですけど」
「なんだい?」
「美味しい料理を作る秘訣ってなんなんでしょう」
「そうだね……」
霖之助の歩みがゆっくりしたものに変わる。
考えている時の彼の癖だ。
椛は邪魔にならないよう、彼の後ろをついていく。
やがてその歩みと同じように、ゆっくりとした口調で霖之助は語り出した。
「美味しい料理を食べさせたい、と思うことかな」
「ふぇ?」
予想外の答えだったのだろう。
椛は戸惑ったかのように、疑問符を浮かべる。
「あとは練習あるのみ、だね」
「……あの、やはり味見は必要でしょうか」
「そりゃあした方がいいと思うが……何故だい?」
「えっと……」
霖之助は立ち止まり、椛に向かって振り返った。
「味見はできないのでうまくできてるかわからないんですけど、よかったら」
おずおずと差し出されたのは、綺麗にラッピングされた小さな箱。
名称は……バレンタインのチョコレート。
「……ああ、バレンタインか。
そう言えば今日はそんな日だったね」
「そうなんですよ。
でもチョコレートは天狗にとって毒だと先輩が言ってたので、味のほうはちょっと……」
「……毒……?」
騙されているのではないだろうか。
霖之助はそう直感した。
いや、犬や猫にはチョコレートが毒だと聞いたことはあるが……。
……白狼天狗にも効くのだろうか。
犬扱いしているようで、聞くことは出来なかったが。
「ありがたく頂くよ」
だから、霖之助はそう答えることにした。
どちらにしろ、嬉しいことに違いはない。
まさか貰えるとは思っていなかったのだし。
「早速ひとつ、頂いてもいいかな?」
「え? あ、はい」
これから辛いものを食べるのだから丁度いいだろう。
そう思い、箱を開ける。
すると……。
「んん?」
中から出てきたチョコレートに、霖之助は思わず驚いた。
名称:本命チョコ。
用途は……。
「あの……」
椛は恥ずかしそうに俯きながら、霖之助の服の裾をそっと掴んだ。
「……先輩には、ナイショですよ?」
白狼天狗の白い肌が、うなじまで真っ赤に染まっていた。
俺のゴーストがそう囁きました。
椛のイメージはバケツさんのを参考に。
追記
って言ってたらバケツさんに挿絵を描いていただきました。
嬉しかったので挿絵風に仕込んでみる。
霖之助 椛
「仔うさぎのリゾット、煮込みハンバーグ、鳥の串焼き、焼きビーフン」
日も暮れようかという時分。
香霖堂の店内では、小さな会議が行われていた。
「回鍋肉、五目ヤキソバ、超電磁春巻に麻婆豆腐」
「ふむふむ」
羅列される料理名に従って、霖之助はレシピ本の該当ページに付箋をつけていく。
……まあ、無い物もあるが。
「それから、マカロニグラタンと川魚のムニエルでしょうか。
あと炒飯も……ですね」
「なるほどね」
一通り話を聞き終わると、霖之助は本から視線をあげ、彼女に向き直った。
白い服に銀色の髪、そして同じ色をした耳と尻尾。
白狼天狗の椛である。
「だいたいわかった。
しかしこうしてみると幻想郷の食卓も彩り豊かになったものだね」
霖之助は料理のレシピ本をめくりながら、感嘆のため息を漏らした。
「ありがとう、椛」
「いえ、大したことではありませんから」
椛は背筋を伸ばし、澄まし顔で頷いた。
……しかし食事の話をしていたせいだろう。
くぅ、と可愛らしい音が、彼女のお腹から聞こえてくる。
「はは、もう待ちきれないようだね」
「……うぅ~……」
椛は恥ずかしさで真っ赤になった顔を隠すかのように、がっくりとテーブルに突っ伏した。
霖之助と椛がこの会議をするようになったきっかけは、一月ほど前のことだった。
「……静かだな」
日も暮れかかった頃、妖怪の山へと足を踏み入れた霖之助は違和感を覚えた。
いつもなら天狗の領域内に入るとすぐに哨戒している天狗が飛んでくるのだが、今日はそれがない。
気になって探してみると、見知った天狗の姿を発見することが出来た。
……しかし彼女は木の枝に腰を下ろしたまま、惚けたように物思いに耽っていた。
口を開け、涎を垂らさんばかりに惚けた表情。
「……椛?」
「ひゃぅん!?
り、霖之助様?」
近づいてきた霖之助に、慌てて彼女は居住まいを正す……が、時既に遅し。
「こんなところで何をしていたんだい?」
「も、もちろん見張りです!
「その割には僕のことに気付かなかったようだが」
「それはあの……」
霖之助に見つめられ……椛は何をしていたのか、ぽつぽつと語り始めた。
「……なるほど、千里眼の能力で他人の晩ご飯を覗き見していたのか」
「人聞きの悪いこと言わないでください!」
「いやしかし、要約するとだな」
「要約しないでください……」
「君はなかなかに無茶を言うね」
霖之助は肩を竦めた。
目の前で世界の終わりが来たとばかりに落ち込む少女を、これ以上見るのは気の毒になってくる。
「しかし、晩ご飯か。
どんなものがあったんだい?」
「そうなんですよ!
さっきまで見てたのはぼたん鍋なんですけど、
それがもう本当に美味しそうで美味しそうで……」
先ほどまでの落ち込みはどこへやら。
尻尾を振りながら力説する椛に、霖之助は苦笑を漏らす。
「食べたいなら作ればいいじゃないか」
「それが出来たら苦労はしませんよぅ……」
先ほどとはうって変わり、力なく肩を落とす椛。
……イメージより随分と起伏の激しい少女だった。
聞くところによると、彼女は料理があまり得意ではないらしい。
暇で暇で仕方ない妖怪も、不得手を得手に持って行く努力はしたくないようだ。
「……なんだかその話を聞いていたら腹が減ってきたな」
霖之助には、栄養補給としての食事はあまり必要ではない。
しかし娯楽としての食事は別だ。
美味しいものなら食べてみたい。
それに、料理をするのは嫌いではない。
「僕は料理は苦手じゃないし、外の世界のレシピ本も持っているんだが……。
どうしても文字だけじゃ調理のイメージが掴めなくてね。
だが実演があるなら話は別だ。
君の協力があれば君の見た料理を食べさせてあげることも出来るが、どうだい?」
「いいんですか!?」
ぱっと顔を上げる椛。
しかしハッと思い出したように周りを見渡すと、霖之助に耳打ちをした。
「あのぅ……先輩にはナイショにしててくださいね?」
「あの時の君は傑作だったな」
「わふん……忘れてくださいぃ……」
机に突っ伏したまま、椛はさめざめと涙を流す。
霖之助はそんな彼女に笑いながら、言葉を続けた。
「君の協力のおかげで僕もこうやって自分を高めることが出来るんだ。感謝しているよ。
さしずめ目撃隣の晩ご飯、と言ったところかな」
と言っても千里先まで見通すことの出来る彼女にとって、幻想郷中が隣の範囲内である。
「そう言ってもらえると……」
ちなみにどの食事がどこのかは秘密のようだ。
ただ、ほとんどが紅魔館か守矢神社ということは聞かなくてもわかる。
……彼女は気付いていないようだが。
やろうと思えば、霖之助は作り方を聞きに行くことも出来る。
覗いてましたなどとは言えるはずもないが、外の世界の本で知ったと言えばいいだろう。
しかしあえて、霖之助は椛から聞くことにしていた。
「さて、今回はこの中で何を作ろうかな。
出来そうなのは……と」
そもそもこの会議の目的は、椛が見た料理法を霖之助が知識とレシピで再現することである。
当然本来の料理の味もわからないし、成功したのか失敗したのかも判断が難しい。
それでも霖之助は、料理を作ることを楽しんでいた。
自分のスキルが上がっていくのは楽しいし、それに……。
「あ、あの。
私、炒飯が食べたいです」
「炒飯かい? 随分シンプルな料理を選んだね」
「はい。でもこの前見たやつは、飲めるラー油を使うのがコツだとか何とかいう張り紙がしてあってですね」
よほど美味しそうだったのだろう。
椛の尻尾がぶんぶんと揺れていた。
「あと火力と鍋の振りが重要らしいです。
こんな感じで……」
霖之助に見せるように、椛は鍋を振る動作をしてみせる。
「鍋の振りね……。
こうかい?」
「ええと確かこうやってこうです」
「こう……?」
「いえ、そうではなく」
鍋も持たずに、手を動かす。
端から見たらさぞかし異様な光景だっただろう。
もちろん、本人たちはいたって大真面目である。
「ああもう。
こうですよ、こう」
業を煮やした椛は、霖之助の腕を取り動きを伝えた。
霖之助は2、3回の動作で合点がいったかのように、大きく頷く。
「ああ……なるほど、イメージは掴んだよ」
「わかっていただけてなによりです、霖之助様」
満足げな表情を浮かべる椛に、霖之助は苦笑を漏らす。
「……それで、いつまでそうしているんだい?」
「はぅん」
図らずも、椛は後ろから抱きつくような形になっていた。
慌てて身体を離す彼女に霖之助は笑いながら、頭を撫でる。
気持ちよさそうに彼女の耳が動く。
銀色の尻尾が、パタパタと音を立てた。
「さて、それじゃあ椛の希望通り炒飯を作ろうか。
まずはラー油からかな」
「あ、はい。
私も手伝います」
店内からキッチンへと向かう霖之助を追いかけるように、椛は歩く。
……そこでふと、疑問を浮かべた。
「……そう言えば、霖之助様。
聞きたいことがあるんですけど」
「なんだい?」
「美味しい料理を作る秘訣ってなんなんでしょう」
「そうだね……」
霖之助の歩みがゆっくりしたものに変わる。
考えている時の彼の癖だ。
椛は邪魔にならないよう、彼の後ろをついていく。
やがてその歩みと同じように、ゆっくりとした口調で霖之助は語り出した。
「美味しい料理を食べさせたい、と思うことかな」
「ふぇ?」
予想外の答えだったのだろう。
椛は戸惑ったかのように、疑問符を浮かべる。
「あとは練習あるのみ、だね」
「……あの、やはり味見は必要でしょうか」
「そりゃあした方がいいと思うが……何故だい?」
「えっと……」
霖之助は立ち止まり、椛に向かって振り返った。
「味見はできないのでうまくできてるかわからないんですけど、よかったら」
おずおずと差し出されたのは、綺麗にラッピングされた小さな箱。
名称は……バレンタインのチョコレート。
「……ああ、バレンタインか。
そう言えば今日はそんな日だったね」
「そうなんですよ。
でもチョコレートは天狗にとって毒だと先輩が言ってたので、味のほうはちょっと……」
「……毒……?」
騙されているのではないだろうか。
霖之助はそう直感した。
いや、犬や猫にはチョコレートが毒だと聞いたことはあるが……。
……白狼天狗にも効くのだろうか。
犬扱いしているようで、聞くことは出来なかったが。
「ありがたく頂くよ」
だから、霖之助はそう答えることにした。
どちらにしろ、嬉しいことに違いはない。
まさか貰えるとは思っていなかったのだし。
「早速ひとつ、頂いてもいいかな?」
「え? あ、はい」
これから辛いものを食べるのだから丁度いいだろう。
そう思い、箱を開ける。
すると……。
「んん?」
中から出てきたチョコレートに、霖之助は思わず驚いた。
名称:本命チョコ。
用途は……。
「あの……」
椛は恥ずかしそうに俯きながら、霖之助の服の裾をそっと掴んだ。
「……先輩には、ナイショですよ?」
白狼天狗の白い肌が、うなじまで真っ赤に染まっていた。
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No title
ワンワンがニャンニャンとはこれいかに
思わず真面目に考えてしまったぜ………
思わず真面目に考えてしまったぜ………
氏の作品を読むと生きてるのがツラい……でも読まなくてもツラい……ちくしょう
そういえば取り合いや駆け引きは少女達によるものが多いけど、えーりんとか慧音とか勇儀とかの大人(笑)たちによる勝負が勃発したら奴は死にますか?
そういえば取り合いや駆け引きは少女達によるものが多いけど、えーりんとか慧音とか勇儀とかの大人(笑)たちによる勝負が勃発したら奴は死にますか?
こんな椛初めてっ!!
良い絵、ケフィアです。
挿し絵つき良いですね
ニヤニヤが止まらんwww
挿し絵つき良いですね
ニヤニヤが止まらんwww