愉快な命蓮寺一家09
白蓮さんに愛されすぎて眠れないCDとかお返しで貰いそうな感じでひとつ。
霖之助 白蓮
幻想郷で外の世界の道具を使おうとする時、ネックになるのが動力である。
とりわけ用途が最も多いのが電力であるが……安定した電力供給を受けられるのは、幻想郷を牛耳るスキマ妖怪か地下核センターを擁する山の神社くらいなものだろう。
しかしそんな電力も、乾電池程度なら敷居はぐっと下がる。
最近では外の世界でもバッテリーが主流らしく、赤や黒色をした乾電池がよく手に入るようになっていた。
「で、新しいものが必要になったと」
「ええ、そうなんですよ」
昼下がりの香霖堂。
霖之助の対面に座り、困ったように頷くのは命蓮寺の住職、白蓮だ。
カウンターの上にはいくつかの目覚ましが置いてある。
いずれも乾電池で動き、指定した時間にけたたましい音が鳴るタイプのものだ。
「しかしながら、これらの目覚ましは使えないわけだね」
「はい。ご無理を言って申し訳ないですが……」
「いいや、そういう要望に応えることこそ腕の見せ所だからね」
彼女の言葉に、霖之助は自信たっぷりに頷く。
新しい目覚まし時計が欲しい、と言うのが今回の注文だ。
命蓮寺の朝は早い。
まだ朝日が昇る前から、いつも白蓮が先に起きるらしい。
しかし長い魔界生活のせいか微妙に体感時間がずれているようで、いつも同じ時間に起きることが難しいという。
そこで彼女は目覚ましを使うことにしたのだが……大きな音を出すタイプだと寺のみんなまで起こしてしまうため、何かいい道具がないかと香霖堂に相談に来たというわけである。
「要するに音が漏れず、狙った範囲にのみ効果がある目覚ましがあればいいわけだ」
「はい。可能でしょうか」
「まあ方法はいくつかあると思うよ」
ポイントを確認しながら、霖之助は手元の台帳に記入していく。
申し訳なさそうな彼女を安心させるように、霖之助は笑みを浮かべた。
「しかし妖怪の住む寺だから、てっきり夜は寝ないものだと思っていたんだが」
「封印される前は隠してましたからね。長年の習慣になってしまいまして」
「なるほど」
彼女たちが幻想郷に来る遙か昔、封印される以前は妖怪であることを隠して人々と生活していたらしい。
それならば当然生活スタイルも人と同じに違いない。
「それにあの子達は夜のほうが元気なので、それを抑える意味でも夜は寝るようにしているのですよ」
「……ああ、そういうことか」
主な妖怪の活動時間は当然ながら夜間である。
そんな妖怪としての本能を抑えるには寝てしまうのが手っ取り早いという訳か。
……妖怪が跋扈する幻想郷でも変わってないのは、本当にただの習慣なのだろう。
そして白蓮だけが早く起きるのは、そんなみんなに気を遣ってのことか。
「白蓮は優しいな」
「みんないろいろとよくしてくれますから。これくらいはやらないと」
そう言って微笑む彼女は、とても嬉しそうで。
そんな彼女の信頼に応えるため、霖之助はふむと考え込んだ。
手元のメモと商品の在庫を、頭の中で照らし合わせる。
「人間の身体というものは意外と騙されやすいものらしい。具体的に言うと、自然物と人工物の差があまりわからないそうだ」
「そうなんですか?」
「人から聞いた話で、本当かどうかはわからないがね」
早苗から聞いた話を思い出しつつ、霖之助は言葉を続けた。
「外の世界の目覚ましに、時間が来ると強い光を発するものもあるそうだよ。どうやら身体が朝が来たと勘違いするらしい」
「そんなに効果があるものですか?」
「どうだろうね。残念ながらうちには入荷してないし、音と光を併用するものも多いようだ」
とはいえ原理と目的がわかれば、代用品が作れないわけでもない。
あとは効果がどうなるか、なのだが。
「あ、ひょっとして」
「何か心当たりがあるのかい?」
何か思い出したらしい白蓮に、霖之助は目を瞬かせた。
「毎朝決まって星の部屋から光が漏れるんですけど、あれって目覚ましなのかもしれません」
「……あるところにはあるもんだね」
「ばっちり起きられるとは言ってましたよ。なんでも、毘沙門天様に叱られている夢を見るとか……」
「それはなんとも、寝覚めはよくなさそうだな」
どよんとした星の寝起きを想像しながら、霖之助は苦笑を浮かべる。
しかし宝塔をそんなことに使っていいのだろうか。
……まあ、何かあればナズーリンが噛みに行くだろう。
「でもそんなに光が漏れるなら、こっそり起きるのには使えないかな」
「そうですねぇ」
襖や障子がメインの和式建築では、なかなかこっそりとは行かないだろう。
紅魔館のような洋館なら問題ないはずだが……。
まあ、あの館で光が溢れ出したりしたら吸血鬼が大騒ぎしそうである。
「じゃあこういうのはどうかな」
「……これは?」
「イヤホンといってね。こう耳の中に入れておくのさ」
近くの商品棚から持ってきた道具の先を、白蓮の耳に当てた。
それから霖之助は手元のスイッチを操作する。
「なんだか音が聞こえてきます」
「体験して貰うのが一番早いからね、これはこういう道具なんだよ。つまり音を漏らさなければいいというわけだ」
実に簡単な理屈である。
これをタイマーで再生するようにすれば、即席目覚ましの完成というわけだ。
「あとはイヤホンを外れないようにして、丈夫なケースを選べばいいだろう。
ただイヤホンを付けたまま寝ると身体に悪いという話もあるんだが……」
「そのあたりは大丈夫ですよ。私、魔法使いですから」
少し胸を張り、白蓮は笑う。
まあ、むしろイヤホンを壊れないかが心配ではあるが。
大丈夫だろう、たぶん。
ついでにヘッドホンも勧めてみたものの、彼女は難色を示した。
……どこかの仙人とかぶるからいやなのだろうか。
「注意点としては、自分に合う音を見つけなければいけないと言うことだね」
「音、ですか?」
「ああ。目覚ましというのはどうしても慣れると効果が薄くなっていくものだから、定期的に変えた方がいいんだよ」
あるいは同じ音を繰り返す方が条件反射となっていいという話もあるものの。
その辺は好みの問題だろう。
「これは中身を入れ替えられるやつだから、好きな音楽を選ぶといい。幸いなことにこのタイプの在庫はたくさんあるからね」
「ありがとうございます、霖之助さん」
「お安いご用さ。他ならぬ君の頼みだからね」
カセットテープは使い方が簡単で、こういうときに便利である。
幻想郷でも手に入りやすいのが利点のひとつだ。
……新しい再生機に押されているのですわ、とスキマ妖怪が言っていたことを思いだした。
とはいえタイマー付きでなおかつ持ち運びが出来るプレイヤーは数が少ないので、貴重品ではあるのだが。
「それにしても、いろんな音楽があるのですね」
「まあね。あまり心地いい音楽だと、かえって起きられないかもしれないし。その辺の選び方も重要だよ」
「なるほど。普段聞くのはお経ばかりですから、どれも新鮮です」
「それは音楽と言っていいのかな……」
ずらりと並んだ外の楽曲に、白蓮は目移りしているようだった。
そんな彼女を眺めつつ、霖之助の脳裏にあるアイデアが閃く。
「ああ、そうだ白蓮」
「はい?」
「そのカセットは録音も出来るやつだから、誰かの声を録音するというのもいいかもしれないね」
「そんなことも出来るんですか?」
「みたいだよ。これを作った人間の英知というのは大したものだね」
昔の蓄音機というのはもっと大きなものである。
名前と用途を知る、と言う霖之助の能力が無ければ、これが音楽を再生し、なおかつ取り込むことができるなどと気づかなかっただろう。
……まあ、使い方は人から教えて貰ったのだが。
「声というものには言霊が宿っているからね。普通の音楽より目覚めやすいかもしれないな」
「確かに、いつも寝坊するぬえとかには大きな音より名前を呼んだほうが効果がありますからね」
「……君のお寺は毎朝大変そうだね」
その様子が容易に想像出来てしまい、霖之助は肩を竦めた。
白蓮が早く起きるのはその辺りのフォローのためもあってのことなのかもしれない。
「ただこの機械はあくまでプレイヤーだから、録音するなら別の装置を使わないといけないかな。
確か倉庫にあるやつで録音出来たはずだけど、もし試すなら……」
「あ、それならひとつお願いがあるんですけど」
霖之助の言葉を遮り、白蓮がぽんと手を叩く。
それから少し身を寄せると、まっすぐに彼の瞳を見て口を開いた。
「その目覚ましに、霖之助さんの声を録音させて貰ってもいいですか?」
「僕かい?」
「ええ、ぜひ」
ふむ、と考える霖之助。
とはいえそれほど悩む必要もないと思い、頷いた。
「まあ構わないけど。僕の声で君が起きられるのなら……」
「ええ、それはもう。きっと大丈夫ですよ」
何故かとても嬉しそうに、白蓮は微笑む。
霖之助は内心首を傾げながら、ゆっくりと腰を上げる。
「じゃあ録音機を持ってこよう。ところで僕はなにを言えばいいんだい?」
「ええと、少し考えさせて貰えますか?」
「うん?」
首を傾げる霖之助をよそに、白蓮は懐からメモ帳を取り出した。
「霖之助さんに言ってもらいたい言葉を書き出しますから!」
「……まあ、がんばってくれ」
いつになく真剣な眼差しで決意する白蓮に……。
霖之助は何となく疲れた顔で、ため息をつくのだった。
それから。
朝からやけに白蓮が上機嫌だと命蓮寺の面々が疑問を抱き、やがて香霖堂特製目覚ましが幻想郷の少女達の間で流行することになるのだが。
それはもう少し、先の話である。
霖之助 白蓮
幻想郷で外の世界の道具を使おうとする時、ネックになるのが動力である。
とりわけ用途が最も多いのが電力であるが……安定した電力供給を受けられるのは、幻想郷を牛耳るスキマ妖怪か地下核センターを擁する山の神社くらいなものだろう。
しかしそんな電力も、乾電池程度なら敷居はぐっと下がる。
最近では外の世界でもバッテリーが主流らしく、赤や黒色をした乾電池がよく手に入るようになっていた。
「で、新しいものが必要になったと」
「ええ、そうなんですよ」
昼下がりの香霖堂。
霖之助の対面に座り、困ったように頷くのは命蓮寺の住職、白蓮だ。
カウンターの上にはいくつかの目覚ましが置いてある。
いずれも乾電池で動き、指定した時間にけたたましい音が鳴るタイプのものだ。
「しかしながら、これらの目覚ましは使えないわけだね」
「はい。ご無理を言って申し訳ないですが……」
「いいや、そういう要望に応えることこそ腕の見せ所だからね」
彼女の言葉に、霖之助は自信たっぷりに頷く。
新しい目覚まし時計が欲しい、と言うのが今回の注文だ。
命蓮寺の朝は早い。
まだ朝日が昇る前から、いつも白蓮が先に起きるらしい。
しかし長い魔界生活のせいか微妙に体感時間がずれているようで、いつも同じ時間に起きることが難しいという。
そこで彼女は目覚ましを使うことにしたのだが……大きな音を出すタイプだと寺のみんなまで起こしてしまうため、何かいい道具がないかと香霖堂に相談に来たというわけである。
「要するに音が漏れず、狙った範囲にのみ効果がある目覚ましがあればいいわけだ」
「はい。可能でしょうか」
「まあ方法はいくつかあると思うよ」
ポイントを確認しながら、霖之助は手元の台帳に記入していく。
申し訳なさそうな彼女を安心させるように、霖之助は笑みを浮かべた。
「しかし妖怪の住む寺だから、てっきり夜は寝ないものだと思っていたんだが」
「封印される前は隠してましたからね。長年の習慣になってしまいまして」
「なるほど」
彼女たちが幻想郷に来る遙か昔、封印される以前は妖怪であることを隠して人々と生活していたらしい。
それならば当然生活スタイルも人と同じに違いない。
「それにあの子達は夜のほうが元気なので、それを抑える意味でも夜は寝るようにしているのですよ」
「……ああ、そういうことか」
主な妖怪の活動時間は当然ながら夜間である。
そんな妖怪としての本能を抑えるには寝てしまうのが手っ取り早いという訳か。
……妖怪が跋扈する幻想郷でも変わってないのは、本当にただの習慣なのだろう。
そして白蓮だけが早く起きるのは、そんなみんなに気を遣ってのことか。
「白蓮は優しいな」
「みんないろいろとよくしてくれますから。これくらいはやらないと」
そう言って微笑む彼女は、とても嬉しそうで。
そんな彼女の信頼に応えるため、霖之助はふむと考え込んだ。
手元のメモと商品の在庫を、頭の中で照らし合わせる。
「人間の身体というものは意外と騙されやすいものらしい。具体的に言うと、自然物と人工物の差があまりわからないそうだ」
「そうなんですか?」
「人から聞いた話で、本当かどうかはわからないがね」
早苗から聞いた話を思い出しつつ、霖之助は言葉を続けた。
「外の世界の目覚ましに、時間が来ると強い光を発するものもあるそうだよ。どうやら身体が朝が来たと勘違いするらしい」
「そんなに効果があるものですか?」
「どうだろうね。残念ながらうちには入荷してないし、音と光を併用するものも多いようだ」
とはいえ原理と目的がわかれば、代用品が作れないわけでもない。
あとは効果がどうなるか、なのだが。
「あ、ひょっとして」
「何か心当たりがあるのかい?」
何か思い出したらしい白蓮に、霖之助は目を瞬かせた。
「毎朝決まって星の部屋から光が漏れるんですけど、あれって目覚ましなのかもしれません」
「……あるところにはあるもんだね」
「ばっちり起きられるとは言ってましたよ。なんでも、毘沙門天様に叱られている夢を見るとか……」
「それはなんとも、寝覚めはよくなさそうだな」
どよんとした星の寝起きを想像しながら、霖之助は苦笑を浮かべる。
しかし宝塔をそんなことに使っていいのだろうか。
……まあ、何かあればナズーリンが噛みに行くだろう。
「でもそんなに光が漏れるなら、こっそり起きるのには使えないかな」
「そうですねぇ」
襖や障子がメインの和式建築では、なかなかこっそりとは行かないだろう。
紅魔館のような洋館なら問題ないはずだが……。
まあ、あの館で光が溢れ出したりしたら吸血鬼が大騒ぎしそうである。
「じゃあこういうのはどうかな」
「……これは?」
「イヤホンといってね。こう耳の中に入れておくのさ」
近くの商品棚から持ってきた道具の先を、白蓮の耳に当てた。
それから霖之助は手元のスイッチを操作する。
「なんだか音が聞こえてきます」
「体験して貰うのが一番早いからね、これはこういう道具なんだよ。つまり音を漏らさなければいいというわけだ」
実に簡単な理屈である。
これをタイマーで再生するようにすれば、即席目覚ましの完成というわけだ。
「あとはイヤホンを外れないようにして、丈夫なケースを選べばいいだろう。
ただイヤホンを付けたまま寝ると身体に悪いという話もあるんだが……」
「そのあたりは大丈夫ですよ。私、魔法使いですから」
少し胸を張り、白蓮は笑う。
まあ、むしろイヤホンを壊れないかが心配ではあるが。
大丈夫だろう、たぶん。
ついでにヘッドホンも勧めてみたものの、彼女は難色を示した。
……どこかの仙人とかぶるからいやなのだろうか。
「注意点としては、自分に合う音を見つけなければいけないと言うことだね」
「音、ですか?」
「ああ。目覚ましというのはどうしても慣れると効果が薄くなっていくものだから、定期的に変えた方がいいんだよ」
あるいは同じ音を繰り返す方が条件反射となっていいという話もあるものの。
その辺は好みの問題だろう。
「これは中身を入れ替えられるやつだから、好きな音楽を選ぶといい。幸いなことにこのタイプの在庫はたくさんあるからね」
「ありがとうございます、霖之助さん」
「お安いご用さ。他ならぬ君の頼みだからね」
カセットテープは使い方が簡単で、こういうときに便利である。
幻想郷でも手に入りやすいのが利点のひとつだ。
……新しい再生機に押されているのですわ、とスキマ妖怪が言っていたことを思いだした。
とはいえタイマー付きでなおかつ持ち運びが出来るプレイヤーは数が少ないので、貴重品ではあるのだが。
「それにしても、いろんな音楽があるのですね」
「まあね。あまり心地いい音楽だと、かえって起きられないかもしれないし。その辺の選び方も重要だよ」
「なるほど。普段聞くのはお経ばかりですから、どれも新鮮です」
「それは音楽と言っていいのかな……」
ずらりと並んだ外の楽曲に、白蓮は目移りしているようだった。
そんな彼女を眺めつつ、霖之助の脳裏にあるアイデアが閃く。
「ああ、そうだ白蓮」
「はい?」
「そのカセットは録音も出来るやつだから、誰かの声を録音するというのもいいかもしれないね」
「そんなことも出来るんですか?」
「みたいだよ。これを作った人間の英知というのは大したものだね」
昔の蓄音機というのはもっと大きなものである。
名前と用途を知る、と言う霖之助の能力が無ければ、これが音楽を再生し、なおかつ取り込むことができるなどと気づかなかっただろう。
……まあ、使い方は人から教えて貰ったのだが。
「声というものには言霊が宿っているからね。普通の音楽より目覚めやすいかもしれないな」
「確かに、いつも寝坊するぬえとかには大きな音より名前を呼んだほうが効果がありますからね」
「……君のお寺は毎朝大変そうだね」
その様子が容易に想像出来てしまい、霖之助は肩を竦めた。
白蓮が早く起きるのはその辺りのフォローのためもあってのことなのかもしれない。
「ただこの機械はあくまでプレイヤーだから、録音するなら別の装置を使わないといけないかな。
確か倉庫にあるやつで録音出来たはずだけど、もし試すなら……」
「あ、それならひとつお願いがあるんですけど」
霖之助の言葉を遮り、白蓮がぽんと手を叩く。
それから少し身を寄せると、まっすぐに彼の瞳を見て口を開いた。
「その目覚ましに、霖之助さんの声を録音させて貰ってもいいですか?」
「僕かい?」
「ええ、ぜひ」
ふむ、と考える霖之助。
とはいえそれほど悩む必要もないと思い、頷いた。
「まあ構わないけど。僕の声で君が起きられるのなら……」
「ええ、それはもう。きっと大丈夫ですよ」
何故かとても嬉しそうに、白蓮は微笑む。
霖之助は内心首を傾げながら、ゆっくりと腰を上げる。
「じゃあ録音機を持ってこよう。ところで僕はなにを言えばいいんだい?」
「ええと、少し考えさせて貰えますか?」
「うん?」
首を傾げる霖之助をよそに、白蓮は懐からメモ帳を取り出した。
「霖之助さんに言ってもらいたい言葉を書き出しますから!」
「……まあ、がんばってくれ」
いつになく真剣な眼差しで決意する白蓮に……。
霖之助は何となく疲れた顔で、ため息をつくのだった。
それから。
朝からやけに白蓮が上機嫌だと命蓮寺の面々が疑問を抱き、やがて香霖堂特製目覚ましが幻想郷の少女達の間で流行することになるのだが。
それはもう少し、先の話である。
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No title
ヤンデーラ(元ネタ的に考えて
霖之助印の目覚ましテープ……是非曲直庁が欲しがりそうですねぇ、二重の意味で。
霖之助印の目覚ましテープ……是非曲直庁が欲しがりそうですねぇ、二重の意味で。
No title
前回の返信のグルンガスト・斬は大好きです。でもICEMANはもっと好きです(待
しかしナムサン強い、汚いくらい強い!
そのうち特別版の『霖之助さんの蘊蓄入り目覚まし時計!二度寝に最高!』とか出そうですね
何を吹き込んでもらったのかはわかりませんが、もしも耳元で店主さんが『白蓮、朝だよ。』とかささやくような仕様だったらそりゃナムサンだってドキドキして飛び起きますよ!
俺が興奮してるのも、道草さんの書かれる白蓮さんが可愛すぎるのが悪いと言う事で
お返しに白蓮さんも自分の声を入れた目覚ましを送るべき。『朝ー、朝だよー。朝ごはん食べて寺子屋じゃなくて命蓮寺に行くよー』と(ry
しかしナムサン強い、汚いくらい強い!
そのうち特別版の『霖之助さんの蘊蓄入り目覚まし時計!二度寝に最高!』とか出そうですね
何を吹き込んでもらったのかはわかりませんが、もしも耳元で店主さんが『白蓮、朝だよ。』とかささやくような仕様だったらそりゃナムサンだってドキドキして飛び起きますよ!
俺が興奮してるのも、道草さんの書かれる白蓮さんが可愛すぎるのが悪いと言う事で
お返しに白蓮さんも自分の声を入れた目覚ましを送るべき。『朝ー、朝だよー。朝ごはん食べて寺子屋じゃなくて命蓮寺に行くよー』と(ry
霖之助さんの愛のささやき(蘊蓄)の目覚ましと聞いて
目覚ましがなるたびにニヤニヤしながら起きる白蓮をそうぞうしたらもげた(ぉ
目覚ましがなるたびにニヤニヤしながら起きる白蓮をそうぞうしたらもげた(ぉ
No title
そのうち寺にスピーカーが設置され時報がわりに霖さんの声が流れるのを妄想してしまいました。
No title
霖之助が直接起こしに行くっていう話になるかと思ったら、肉声テープとはw
というか、私にも是非霖之助目覚ましください!
というか、私にも是非霖之助目覚ましください!
No title
自分の声で起こしてもらえればきっと起きれるとか言われた時点で霖之助はなにか察してくださいませんかねぇ・・・
それはもう起こす起こさないじゃなくて自分の横で寝物語してくれという聖☆お姉さんの間接的な求愛行為と変わらないでしょう常識的に考えてw
ここまで来て相手の行為に気づかないとかもはや犯罪だぞおい紀伊店のか
つまり霖之助もげろと言うことだおい、ひじりん幸せにしてくだしあw
それはもう起こす起こさないじゃなくて自分の横で寝物語してくれという聖☆お姉さんの間接的な求愛行為と変わらないでしょう常識的に考えてw
ここまで来て相手の行為に気づかないとかもはや犯罪だぞおい紀伊店のか
つまり霖之助もげろと言うことだおい、ひじりん幸せにしてくだしあw
No title
目覚ましのおかげで香霖堂始まって以来の大黒字になるんじゃないですかねwww
それにしても白蓮が霖之助に言って貰いたい言葉にはどんなのがあったのかが気になりますなぁ(2828)
それにしても白蓮が霖之助に言って貰いたい言葉にはどんなのがあったのかが気になりますなぁ(2828)
そして
目覚ましに慣れてしまったら
霖之助さんが起こしにいく√ですね
最終的には
同居からの入籍コンボですな
えぇ、分かります
白霖の甘さは
一度ハマるとやめられませんね
目覚ましに慣れてしまったら
霖之助さんが起こしにいく√ですね
最終的には
同居からの入籍コンボですな
えぇ、分かります
白霖の甘さは
一度ハマるとやめられませんね
聖母(国違いだけど)なようで、意外にしたたかな一面の聖さん。
毎朝毎朝起きるのが楽しみになってしまいますね!
録音する時は周りを静かにさせて、2ボタンを同時押し。あの緊張感が懐かしいです。
毎朝毎朝起きるのが楽しみになってしまいますね!
録音する時は周りを静かにさせて、2ボタンを同時押し。あの緊張感が懐かしいです。
No title
夜に元気な妖怪達、という言葉を鬼太郎的な意味で捉えるか、ソッチの意味で捉えるか・・・
「白蓮さん、イイ買い物をシマシタネ・・・次はヘッドフォン型の物を作ってクダサイネ・・・」
と言っていた太子様が視えました。
というか、私も欲しいです。
「白蓮さん、イイ買い物をシマシタネ・・・次はヘッドフォン型の物を作ってクダサイネ・・・」
と言っていた太子様が視えました。
というか、私も欲しいです。
No title
なんという愛の囁き
ほかの少女のバージョンもみたいですね
一体なんて言ってるのか
けどこれってめざましじゃなくてもいいよね
夜のお供にもつかえるよねw
ほかの少女のバージョンもみたいですね
一体なんて言ってるのか
けどこれってめざましじゃなくてもいいよね
夜のお供にもつかえるよねw
目覚まし時計にどんな台詞を入れてもらったのか気になりますねぇ。
そしてたまに時間を調節して音声を聴き浸る白蓮さん、と。
あと、目次で愉快な~08が二つになってますよ。
そしてたまに時間を調節して音声を聴き浸る白蓮さん、と。
あと、目次で愉快な~08が二つになってますよ。
No title
霖之助さんの肉声入り目覚ましだと……?
殺してでもうばいと
ウンマアムリダヨネアッーーー!(ピチューン
幻想郷の乙女どもが毎朝人に見せられないような顔になりそうですねwwww
殺してでもうばいと
ウンマアムリダヨネアッーーー!(ピチューン
幻想郷の乙女どもが毎朝人に見せられないような顔になりそうですねwwww
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