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RPG案

RPGのシナリオっぽいネタを、と言うことだったので。
リクで魔理霖とあったから……。
でもゲームにするにも地の文なんて出せないし、このままじゃ使えないよね、うん。

霊夢ルートを書く前に僕は力尽きた。
ハドラーサマヲ……タノム







・導入部


「霖之助、ゲームをしよう」
「……ゲーム?」


 突然の萃香の申し出に、霖之助は顔をゆがめた。
 なんだかとても嫌な予感がする。


「あー、何その嫌そうな顔。
 最近暇なんだもん。付き合ってよー」
「そうは言ってもな……」
「最近じゃなくて、ずっとでしょ。アンタが暇なのは」
「まあまあ。ひょっとしたら面白いことになるかもしれないぜ」


 霖之助が渋っていると、隣で聞いていたふたりがそれぞれの反応を示す。

 霊夢は霖之助と同じくめんどくさそうな表情。
 対しして魔理沙は楽しんでいるようだった。


「だいたい、ゲームと言っても何をするというんだい?
 弾幕ごっこなら無理だよ」
「いやいや。人間と鬼がやることと言ったら昔から決まってるじゃないか。
 『鬼退治』さ!」
「……退治されるのは確定事項なのかい?」
「うん、そうだよ?」


 萃香はさも当然、といった風に首を傾げる。
 負けの決まっている勝負をゲームと割り切れるのは、やはり鬼だからだろうか。


「負けるのが仕事なんて変わってるな、鬼ってやつは」
「まるで魔理沙みたいね」
「なんだと」


 霊夢と魔理沙がなにやら睨み合っていた。
 そんなふたりのやりとりを気にもとめずに、萃香は笑う。


「鬼は人を攫い、人は鬼を退治する。
 昔からのゲームだもん。力と知恵くらべみたいなもんさ」
「……やる理由がないな。
 そもそも僕は人間側じゃないんだけどね」
「えー、いいじゃん。半分でも人間ならかたいこといいっこなしだって。
 一寸くらいの人間に負けた鬼だっているわけだし……そうだ。
 霖之助が勝ったら酒虫入りの瓢箪ひとつあげるからさ」
「ふむ……」


 悪い条件ではないかもしれない。
 鬼の瓢箪と言えば財宝といっていいレベルの代物だ。

 そんな霖之助の考えを読んだかのように、萃香はひとつ頷いた。


「よし決まり。
 ところで霖之助、例えばどっちを助けたい?」


 萃香の問いに、霖之助は――




 →ここでは魔理沙を選択
  霊夢ルートは未定




「……魔理沙かな」
「なんだよそれ!
 香霖は私が霊夢より弱いと思ってるのか?」


 だが魔理沙はその答えが気に入らなかったらしい。
 ……しかし、霊夢を選んだら選んだで腹を立てそうな気がするのは気のせいだろうか。


「落ち着くといい、魔理沙。
 今のはたとえ話で、本当に……」
「じゃあ、攫っていくね」
「え?」


 疑問を挟む余地もなく。
 萃香は魔理沙を抱え、あっという間にいなくなった。

 後に残されたのは呆然とした顔の霖之助と……いつも通りの霊夢。


「……行っちゃったわね」


 彼女は慌てず騒がず、お茶を飲んでいた。


「やれやれ……。
 霊夢、手伝ってくれるかい?」
「どうしてよ」
「これは鬼の起こした異変……と言うことにしてくれないか」
「はぁ……異変なら解決しないとね……」


 あくまで霊夢はやる気がなさそうだ。
 だが異変と言われては動かざるを得ないのだろう。


「……お姫様にはなれなかったけど、頼られるのも悪くないし」
「何か言ったかい?」
「なんにも。
 湯飲み、片付けてくるわ」


 言って、霊夢は台所へと姿を消した。

 ひとりになった霖之助は、これからのことを考える。
 そもそも、どこに行けばいいのだろうか。


「あ、そうそう」
「む」


 いつの間にか萃香が後ろに立っていた。
 気付かなかった……が、おそらく本体ではないのだろう。


「妖怪の山で待ってることにするよ。
 早く来てくれると私も魔理沙も嬉しい」
「今すぐ魔理沙を帰してくれると僕は嬉しいんだが」
「大丈夫だって。
 ちゃんと負けてあげるから……たぶん」









「貴方たちですか」
「……ずいぶん疲れ切った表情をしているね、文」
「ええ。お察しの通り」


 妖怪の山で霖之助たちを出迎えたのは、烏天狗の文だった。

 ……いつもより妖怪の山が騒がしいようだ。
 雰囲気が何となく物々しい。


「ブン屋。事情はわかっているようね」
「当然です、霊夢さん。
 ……今の山には今の秩序があります。
 天狗の半分は、貴方たちに協力させて貰いますよ」
「もう半分は?」
「鬼の手伝いです。
 これも社会のしがらみってやつですからね」


 言って、文は肩を竦めた。
 つまりそれは、霖之助たちの敵になるということか。

 隣から、大きなため息が聞こえてきた。


「どうしてそんなめんどくさい生き方するのかしら」
「慣れると悪くないものですよ。
 いろいろ権限も使えますし。
 というわけで、非常事態権限により河童の道具をいくつか分けてあげることも出来ます」
「……ずいぶん気前がいいじゃないか」
「もちろん、有償ですけど。
 代金はその辺にいる鬼側の天狗でも倒して手に入れるとしましょうか」


 その文の物言いに、霊夢は首を傾げる。


「……なんでアンタが付いてくるのよ」
「あれ、鬼退治なんでしょう?
 犬猿雉を連れていいなら烏もアリだと思うんですけど。
 犬は心当たりがありますし……。
 鬼側に配属されてますので倒して連れて行くとしましょうかね」
「……じゃあ、私がサルなの?
 もっと別のがいいわ。竜とか」
「竜は桃太郎に出てこないだろう……。
 となると、僕は桃から生まれたのかい?
 ちょっと勘弁して貰いたいね」


 桃太郎の話を思い出し、霖之助は首を振った。
 言いたいことはいくつかあるが……真っ二つに割られるものの中に入るなんて御免被りたい。


「桃というと天人思い出すわね」
「ああ、いましたね。
 霖之助さんが入ってる桃があるなら、天界の桃全部割ってみるのもいいかもしれません」
「……冗談はその辺にして、そろそろ行こうか。
 遅れると魔理沙が怒りそうだからね」





(中略。
 天狗の施設で買い物したりとか武器鍛えたりとか。
 椛を仲間にしたりとかするかもしれないししないかもしれない)





・鬼退治(ボスイベントin神社)


「待ってたよ、霖之助」
「神社で酒盛りをするのは待ってたというのかい」
「固いこと言わない。
 これくらいの酔いはちょうどいいハンデだからさ」


 ニャハハ、と萃香は笑う。
 神社に到着するなり早苗に案内されたのだが、これも様式美というやつだろうか。

 萃香の相手をしていたらしい二柱の神は、その現人神に連れて行かれてしまった。


「酔えば酔うほど強くなるとか言ってなかったかい」
「だから、このくらいの酔いならハンデだって」


 つまりあまり酔ってないということらしい。
 ……とてもそうは見えないが。


「別にどうでもいいじゃない。
 倒してみればわかるわよ」
「そこは戦って、じゃないのか」
「どっちでも似たようなものですよ」
「違いない。じゃあ始めようか!」



(戦闘が入るよきっと)



「あっはっは、負けた負けた。
 やっぱりこうでなくちゃ」


 負けたのに関わらず萃香はさっぱりしていた。
 もっとも、どう考えても本気を出しているようには見えなかったが。

 やはり単なる力比べなのだろう。


「さて、鬼退治には金銀財宝が付きものだが」
「金銀はともかく財宝はあとで届けるよ。
 とりあえず、お姫様のところにいってやるといい」
「ああ、そうさせてもらう」


 萃香に見送られ、神社の中へと足を踏み入れる。
 戸を開けてすぐに、目的の姿は見つかった。


「魔理……」
「香霖の……」


 顔を赤らめ……肩をわななかせ。
 声をかけた瞬間。


「ばかー!!!」


 マスタースパークの光が隣をかすめた。
 霊夢たちは……当然のように避けてたようだ。


「ずっと霊夢たちと楽しそうにして……!
 私だって香霖と戦いたかったのに!」


 なにやら怒っているらしい魔理沙は、霖之助の言葉を聞くつもりが無いようだ。
 手当たり次第に魔法を放つ。
 鬼の戦闘を見越してか神の結界が張られているらしく、神社に影響がないのがせめてもの救いだった。


「大人しくさせたほうが早いわよ。
 それに魔理沙も言ってるじゃない。
 『霖之助さんと戦いたかった』って」
「やれやれ……意味が違うと思うんだがね」




(魔理沙戦)




「ぐすっ……う~!」
「落ち着いたかい、魔理沙」
「うー!」
「まるでだだっ子ね……。
 飽きたから帰るわ。魔理沙のお守りよろしくね、霖之助さん」
「お、おい霊夢……」
「じゃあ私は取材を……」
「ほら、さっさと帰るわよ」
「ああ……特ダネが……」


 霊夢はひらひらと手を振り、宙を舞った。。
 その後ろ姿を見送り……魔理沙に向き直る。


「……魔理沙」
「なんだよ」


 魔理沙は不機嫌そうな声を上げた。


「どうやらお姫様を連れて帰るまでが、僕の仕事らしいね」
「ああそうか、勝手に帰ればいいじゃないか」
「そうもいかない……よっと」


 彼女の後ろから腰に手を回し、抱え上げる。
 いわゆるお姫様だっこというやつだ。


「こ、香霖……?」
「助けたお姫様は、こうやって連れて帰るのがマナーらしいよ」

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No title

これはいい魔理霖
リクエストの魔理霖とはこれのことですか?

こんな適当な道草さん初めて(笑)
だがそれがいいっ!!!!
まさかの魔理沙戦には笑いましたwww
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道草

Author:道草
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フラグを立てる話がメインなのでお気を付けください。
同好の士は大ウェルカムだよね。
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