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例えばこんなうどんげEND

ショートショート。
7.5話の元ファイルであり、これをブンキシャフィルターに通したらああなったという。

BADエンド気味。

霖之助 鈴仙









「霖之助さん、今日もお話に来ました」
「……最近よく来るね」


 先日霖之助が拾った外の世界の本には、女の子の話は
 ひたすら聞いて頷くだけでいい、と書いてあった。

 これで客が増えるのならば、と思い鈴仙に実践してみたが、
 あまりこのやり方は肌に合わずそれきりやめた……つもりだった。


「はい、お話ししましょう」


 しかしその一件以来鈴仙はたびたび香霖堂に入り浸るようになっていた。
 毎回微妙に髪型を変え、服装を変え、小物を変え。

 最初はその変化に霖之助も気づかなかったが、身につけるものが香霖堂で買った物になると、
商売人としての性かつい口に出してしまう。

 それがわかってからというもの、今や鈴仙は香霖堂一のお得意様になっていた。


「こういうことを聞くと失礼かもしれないが……」
「なんですか?」
「これだけのものを買えるのは、ずいぶん羽振りがいいのだな」
「はい? ああ、そのことですか。大丈夫ですよ」


 永遠亭にはお金になるものがたくさんありますから。


「……何か言ったかい?」
「それより聞いてくださいよ、昨日師匠がですね……」


 霖之助は思わず頭を振った。
 幻聴が聞こえてきたような気がしたが……考えすぎかもしれない。

 しかし今日はずいぶん鈴仙の瞳が紅い。
 頭がボーッとするからだろうか、鈴仙の声がずいぶん遠くから聞こえてくる気がした。



「まだ12分37秒しか話してませんよ」


「もっとお話ししましょうよ」


「この前霊夢と26分42秒話してましたよね。その前は魔理沙と54分15秒。さらにその前は……」



「今日は私の番ですよ。私、霖之助さんに話を聞いてもらってる間がすごく楽しいんです」
「……ああ、そうだね。僕もだよ」

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道草

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