銀髪同盟~妖夢編~
海原さんの東方釣日誌を読んだりしてたのでつい。
妖夢はおへそ可愛い。
そして今じゃ、パワーをメテオさんに挿絵を描いていただきました。
ウフフフフ。
霖之助 妖夢
「珍しいところで会うね、妖夢」
「それはこっちのセリフですよ、霖之助さん」
からかうような霖之助の口調に頬を膨らませながら、妖夢は視線だけを向けて答えた。
彼女の手には釣り竿。正面には霧の湖。
振り返ればそう離れていない場所に紅魔館が見える。
「何をしているかは、聞くだけ野暮かな」
「はい、見ての通りです」
「見ての通り、ねぇ」
霖之助は持ってきた道具を脇に置くと、腕組みしつつ妖夢の背中に視線を向けた。
しばらくその姿勢を保っていると、彼女はなにやらむず痒そうに身体を捩らせる。
視線が気になるお年頃というやつだろうか
……いや、20年早い。
「主人から魚を釣ってくるように命じられてとりあえず湖まで来たのはいいものの、やった事がないものだから慌てて美鈴あたりに道具を借りて見よう見まねで釣りをしている、ってところかな」
「…………」
霖之助の言葉に、しかしぽかんと口を開けたまま、妖夢は彼を眺めていた。
答えが返ってこないので、促すように再度問いを投げかける。
「で、実際の所はどうなんだい?」
「正解です……驚きました」
「ふむ、やはりか」
「どうしてわかったんですか? そんな事一言も言ってないのに」
「何、簡単な推理だよ」
予想が当たっていた事に気を良くしてか、霖之助はもったいつけるようにひとつ頷く。
地面に置いた荷物から釣り道具を引っ張り出しつつ、困惑顔の妖夢に解説を始める。
「まず最初に、君が持っている釣り竿は僕が前に美鈴に売ったものだ。
それを見ただけで、君が自分の釣り竿を持っていないことが推察できる。
更に言うと釣り糸を垂らしたまま微動だにしなかったから、つまり釣りの初心者だろうと思ったのさ」
この湖に歩いてくる途中から、妖夢の姿は見えていた。
だというのに霖之助がここに到着するまで、彼女はぴくりとも動いていない。
剣術で培ったバランス感覚や集中力はさすがの一言だが、どちらかというと勝手がわからず動けなくなっているように見えた。
あまり釣れているようには思えないので、後者のほうが正しい気もする。
「そんな君が何故こんなところにいるかと考えれば、まあ君の主人の命令だと考えるのは自然な事だよ」
「え、でも、もしかしたら自発的に釣りを始めたかもしれないじゃないですか」
「殊勝な心がけだが、その可能性はないな。もしそんな気持ちがあるなら、道具を借りてひとりで釣りなんてせずに大人しく誰かに教えてもらう事だ」
「……それはまあ、そうですけど」
頷きながらも、妖夢は口を尖らせた。
おそらく心を見透かされた気分になっているに違いない。
……どこかのスキマ妖怪になったようで、あまりイメージがよろしくないが。
「さて、隣いいかな」
「どうぞ」
一言断りつつ、彼女の隣に腰を下ろす。
手際よく仕掛けの準備を行う霖之助に、妖夢は珍しいものでも見たかのように目を丸くした。
「もしかして霖之助さん、釣り慣れてるんですか?」
「なんだい、その意外そうな顔は」
「正直言って意外です。霖之助さんってずっと香霖堂から動かないのかなと思ってました」
「失礼な事を言うね。たまに宴会に行ったりするじゃないか」
「本当にたまに、ですけどね。私が誘っても来てくれなかったし……」
「あれは日が悪かったんだよ」
彼女の視線から逃れるように、湖へと顔を向ける霖之助。
偏光サングラスでも持ってくるべきだったと思いながら魚のいるポイントを調べていると、横手から妖夢が声を掛けてきた。
「あの、ここってどんな魚が釣れるんですか?」
「さあ」
「さあって……よく来るんでしょう?」
「来る事は来るがね」
今度は霖之助が首を傾げる。
よく、とはいったものの……来る頻度と言えばせいぜい月に2、3度なのだが。
「淡水魚ならだいたい何でも釣れるんじゃないかな、たぶん。
この湖に今何が住んでるのかなんて、河童でも把握してないと思うよ」
「ずいぶんアバウトですねぇ」
「仕方ないじゃないか、今こうしている間にも外の世界からまだ見ぬ魚が流れ込んでいるかも知れないんだし。
ああ、ヌシと呼ばれる巨大な魚はずっといるようだね」
「ずっとって……それって本当に魚ですか?」
「さて、どうだろう。僕も釣った事はないからわからないな」
何人もの釣り仲間がチャレンジしてはいるものの、未だに釣り上げたという話を聞かない。
まあ、本当に妖怪化していてもまったく不思議はない上に釣る方もそれを期待している感がある。
これからの展開が気になるところだ。
「霖之助さんは、何を釣りに来たんですか?」
「僕は今日の晩酌の肴になるようなものをね。何匹か釣れたら、燻製にするのもいいかな」
つまり食べられる魚だったら何でもいいという事だ。
そしてそれは妖夢も同じなのだろう。
その意味では二人とも目的は一緒のはずなのだが。
「で、釣れているかい?」
「……ええと」
ついっと妖夢は視線を逸らした。
どうやら未だに釣果はゼロのようだ。
霖之助の予感は大当たりだったらしい。残念な事に。
そう言えば、彼女と会ってからわりと時間が経っているがいまだ魚が釣れる気配はない。
不思議に思った霖之助は、自分もルアーを湖に投げ入れつつ、彼女に聞いてみる事にした。
「妖夢は何で釣ろうとしているんだい?」
「何って……何ですか?」
「うん? 釣りをするのは初めてなんだろう?」
「ええ、まあ」
「釣り方だよ。ルアーとか浮きとか、いろいろあるじゃないか」
「ええと、その辺にいた虫を適当に餌にして……」
「適当に、ねぇ。てっきり美鈴に教えてもらったのかと思ってたんだが」
「いえ、その」
妖夢にしては歯切れが悪い答えが返ってきた。
なにやら迷っていたようだが……やがて彼女は観念したかのように、ゆっくりと語り出す。
「私も最初はそのつもりだったんですけど」
「ふむ」
「美鈴さんは寝ぼけていらっしゃったので、釣り竿だけ貸してもらったんです。起こすのも悪いと思って」
「……ん?」
彼女の説明を聞き、ふと引っかかる点があった。
本人から釣り竿を借りたのは間違いないのだろう。しかし。
「ひとつ尋ねるが、一体いつから釣りをしていたんだい?」
「……朝日が昇る前だったという事は覚えてます」
「なるほど、それで今だに釣果無しか」
「うう」
がくりと妖夢は肩を落とし、霖之助は空を見上げた。
太陽とっくに天を過ぎ、傾き始めている。
まあ、そんな朝早く……いや、夜中に来客があれば寝ぼけてしまうのも仕方がない。
もっとも美鈴の場合、昼間でもたまに寝ぼけているので注意ではあるが。
「朝早くのほうが釣れる、とどこかで聞いたものですから。
幽々子様に言われたのが昨日の夜の事なので……」
「なるほど」
それからすぐに行動に移したのだろう。
猪突猛進というかなんというか。
「わからなかったら人に聞く。そして聞けるようなタイミングを見計らう。ひとつ教訓になったね」
「……そうですね」
しゅんと項垂れる妖夢に、霖之助はため息をついた。
もし自分が来なかったら彼女は一日中こうしていたのだろうか。
「ちなみにライン……糸はどうやって結んだんだい?」
「糸ですか? ええと、普通に結びましたけど」
「……妖夢、もし針が既に流されてて、魚が食いつくはずがないような状態になっていたらどうするんだい?」
「へ?」
慌ててリールを巻き、ラインを手繰る妖夢。
幸い針は付いたままだったが、餌のほうは既に食われたか流されてたようで何も付いていなかった。
これではよっぽど貪欲な魚くらいしか掛からないだろう。
初心者なら仕方ないのかもしれないが、日が出てから改めて美鈴の元に向かうとか、そういう選択肢もあったはずなのに。
まったく不器用だと思う。
そんな妖夢だから、きっと……。
「あ、霖之助さん! 笑うなんて酷いですよ!」
「いや、すまない。しかし君の主がそんな指令を出した気持ちがよくわかるなと思ってね」
「幽々子様がですか?」
「ああ」
思わず顔に出てしまっていたらしい。
唇を尖らせる妖夢を宥めながら、霖之助はゆっくりと首を振った。
今まで幽々子とは何度か宴会ですれ違ったくらいだが、きっと話が合うような気がする。
「君が困っている姿というのは、なんというか……実に可愛いと思うよ」
「……はい? かわ……ええ!?」
釣り竿を持ったまま、驚いた顔で動きを止める妖夢。
どうやら固まってしまったらしい。
怒ったり笑ったり驚いたり忙しい娘だ。
そんな反応をするから、からかわれるのだろう。
……まあ、霖之助も人の事は言えないのだが。
「さて妖夢、基本的な事は僕が教えて上げられるが……どうする?」
「え? ええと、釣りの事ですか?」
「……他に何があるんだい。まあ、僕もそんなに上手いとはいえないんだが」
彼女の銀髪に軽く手を置き、霖之助は苦笑を浮かべた。
しばらくぽかんとしていた彼女だったが、やがて嬉しそうな表情で大きく頷く。
「ぜひお願いします、霖之助さん!」
ぱっと輝いた彼女の顔に、霖之助も笑みを返す。
……これで彼女が釣りに興味を持ってくれれば香霖堂の顧客がひとり増えるのだが。
心の中で、そんな目論見を抱えつつも。
彼女が成長する事に、同じくらいの楽しさを覚えていた。
妖夢はおへそ可愛い。
そして今じゃ、パワーをメテオさんに挿絵を描いていただきました。
ウフフフフ。
霖之助 妖夢
「珍しいところで会うね、妖夢」
「それはこっちのセリフですよ、霖之助さん」
からかうような霖之助の口調に頬を膨らませながら、妖夢は視線だけを向けて答えた。
彼女の手には釣り竿。正面には霧の湖。
振り返ればそう離れていない場所に紅魔館が見える。
「何をしているかは、聞くだけ野暮かな」
「はい、見ての通りです」
「見ての通り、ねぇ」
霖之助は持ってきた道具を脇に置くと、腕組みしつつ妖夢の背中に視線を向けた。
しばらくその姿勢を保っていると、彼女はなにやらむず痒そうに身体を捩らせる。
視線が気になるお年頃というやつだろうか
……いや、20年早い。
「主人から魚を釣ってくるように命じられてとりあえず湖まで来たのはいいものの、やった事がないものだから慌てて美鈴あたりに道具を借りて見よう見まねで釣りをしている、ってところかな」
「…………」
霖之助の言葉に、しかしぽかんと口を開けたまま、妖夢は彼を眺めていた。
答えが返ってこないので、促すように再度問いを投げかける。
「で、実際の所はどうなんだい?」
「正解です……驚きました」
「ふむ、やはりか」
「どうしてわかったんですか? そんな事一言も言ってないのに」
「何、簡単な推理だよ」
予想が当たっていた事に気を良くしてか、霖之助はもったいつけるようにひとつ頷く。
地面に置いた荷物から釣り道具を引っ張り出しつつ、困惑顔の妖夢に解説を始める。
「まず最初に、君が持っている釣り竿は僕が前に美鈴に売ったものだ。
それを見ただけで、君が自分の釣り竿を持っていないことが推察できる。
更に言うと釣り糸を垂らしたまま微動だにしなかったから、つまり釣りの初心者だろうと思ったのさ」
この湖に歩いてくる途中から、妖夢の姿は見えていた。
だというのに霖之助がここに到着するまで、彼女はぴくりとも動いていない。
剣術で培ったバランス感覚や集中力はさすがの一言だが、どちらかというと勝手がわからず動けなくなっているように見えた。
あまり釣れているようには思えないので、後者のほうが正しい気もする。
「そんな君が何故こんなところにいるかと考えれば、まあ君の主人の命令だと考えるのは自然な事だよ」
「え、でも、もしかしたら自発的に釣りを始めたかもしれないじゃないですか」
「殊勝な心がけだが、その可能性はないな。もしそんな気持ちがあるなら、道具を借りてひとりで釣りなんてせずに大人しく誰かに教えてもらう事だ」
「……それはまあ、そうですけど」
頷きながらも、妖夢は口を尖らせた。
おそらく心を見透かされた気分になっているに違いない。
……どこかのスキマ妖怪になったようで、あまりイメージがよろしくないが。
「さて、隣いいかな」
「どうぞ」
一言断りつつ、彼女の隣に腰を下ろす。
手際よく仕掛けの準備を行う霖之助に、妖夢は珍しいものでも見たかのように目を丸くした。
「もしかして霖之助さん、釣り慣れてるんですか?」
「なんだい、その意外そうな顔は」
「正直言って意外です。霖之助さんってずっと香霖堂から動かないのかなと思ってました」
「失礼な事を言うね。たまに宴会に行ったりするじゃないか」
「本当にたまに、ですけどね。私が誘っても来てくれなかったし……」
「あれは日が悪かったんだよ」
彼女の視線から逃れるように、湖へと顔を向ける霖之助。
偏光サングラスでも持ってくるべきだったと思いながら魚のいるポイントを調べていると、横手から妖夢が声を掛けてきた。
「あの、ここってどんな魚が釣れるんですか?」
「さあ」
「さあって……よく来るんでしょう?」
「来る事は来るがね」
今度は霖之助が首を傾げる。
よく、とはいったものの……来る頻度と言えばせいぜい月に2、3度なのだが。
「淡水魚ならだいたい何でも釣れるんじゃないかな、たぶん。
この湖に今何が住んでるのかなんて、河童でも把握してないと思うよ」
「ずいぶんアバウトですねぇ」
「仕方ないじゃないか、今こうしている間にも外の世界からまだ見ぬ魚が流れ込んでいるかも知れないんだし。
ああ、ヌシと呼ばれる巨大な魚はずっといるようだね」
「ずっとって……それって本当に魚ですか?」
「さて、どうだろう。僕も釣った事はないからわからないな」
何人もの釣り仲間がチャレンジしてはいるものの、未だに釣り上げたという話を聞かない。
まあ、本当に妖怪化していてもまったく不思議はない上に釣る方もそれを期待している感がある。
これからの展開が気になるところだ。
「霖之助さんは、何を釣りに来たんですか?」
「僕は今日の晩酌の肴になるようなものをね。何匹か釣れたら、燻製にするのもいいかな」
つまり食べられる魚だったら何でもいいという事だ。
そしてそれは妖夢も同じなのだろう。
その意味では二人とも目的は一緒のはずなのだが。
「で、釣れているかい?」
「……ええと」
ついっと妖夢は視線を逸らした。
どうやら未だに釣果はゼロのようだ。
霖之助の予感は大当たりだったらしい。残念な事に。
そう言えば、彼女と会ってからわりと時間が経っているがいまだ魚が釣れる気配はない。
不思議に思った霖之助は、自分もルアーを湖に投げ入れつつ、彼女に聞いてみる事にした。
「妖夢は何で釣ろうとしているんだい?」
「何って……何ですか?」
「うん? 釣りをするのは初めてなんだろう?」
「ええ、まあ」
「釣り方だよ。ルアーとか浮きとか、いろいろあるじゃないか」
「ええと、その辺にいた虫を適当に餌にして……」
「適当に、ねぇ。てっきり美鈴に教えてもらったのかと思ってたんだが」
「いえ、その」
妖夢にしては歯切れが悪い答えが返ってきた。
なにやら迷っていたようだが……やがて彼女は観念したかのように、ゆっくりと語り出す。
「私も最初はそのつもりだったんですけど」
「ふむ」
「美鈴さんは寝ぼけていらっしゃったので、釣り竿だけ貸してもらったんです。起こすのも悪いと思って」
「……ん?」
彼女の説明を聞き、ふと引っかかる点があった。
本人から釣り竿を借りたのは間違いないのだろう。しかし。
「ひとつ尋ねるが、一体いつから釣りをしていたんだい?」
「……朝日が昇る前だったという事は覚えてます」
「なるほど、それで今だに釣果無しか」
「うう」
がくりと妖夢は肩を落とし、霖之助は空を見上げた。
太陽とっくに天を過ぎ、傾き始めている。
まあ、そんな朝早く……いや、夜中に来客があれば寝ぼけてしまうのも仕方がない。
もっとも美鈴の場合、昼間でもたまに寝ぼけているので注意ではあるが。
「朝早くのほうが釣れる、とどこかで聞いたものですから。
幽々子様に言われたのが昨日の夜の事なので……」
「なるほど」
それからすぐに行動に移したのだろう。
猪突猛進というかなんというか。
「わからなかったら人に聞く。そして聞けるようなタイミングを見計らう。ひとつ教訓になったね」
「……そうですね」
しゅんと項垂れる妖夢に、霖之助はため息をついた。
もし自分が来なかったら彼女は一日中こうしていたのだろうか。
「ちなみにライン……糸はどうやって結んだんだい?」
「糸ですか? ええと、普通に結びましたけど」
「……妖夢、もし針が既に流されてて、魚が食いつくはずがないような状態になっていたらどうするんだい?」
「へ?」
慌ててリールを巻き、ラインを手繰る妖夢。
幸い針は付いたままだったが、餌のほうは既に食われたか流されてたようで何も付いていなかった。
これではよっぽど貪欲な魚くらいしか掛からないだろう。
初心者なら仕方ないのかもしれないが、日が出てから改めて美鈴の元に向かうとか、そういう選択肢もあったはずなのに。
まったく不器用だと思う。
そんな妖夢だから、きっと……。
「あ、霖之助さん! 笑うなんて酷いですよ!」
「いや、すまない。しかし君の主がそんな指令を出した気持ちがよくわかるなと思ってね」
「幽々子様がですか?」
「ああ」
思わず顔に出てしまっていたらしい。
唇を尖らせる妖夢を宥めながら、霖之助はゆっくりと首を振った。
今まで幽々子とは何度か宴会ですれ違ったくらいだが、きっと話が合うような気がする。
「君が困っている姿というのは、なんというか……実に可愛いと思うよ」
「……はい? かわ……ええ!?」
釣り竿を持ったまま、驚いた顔で動きを止める妖夢。
どうやら固まってしまったらしい。
怒ったり笑ったり驚いたり忙しい娘だ。
そんな反応をするから、からかわれるのだろう。
……まあ、霖之助も人の事は言えないのだが。
「さて妖夢、基本的な事は僕が教えて上げられるが……どうする?」
「え? ええと、釣りの事ですか?」
「……他に何があるんだい。まあ、僕もそんなに上手いとはいえないんだが」
彼女の銀髪に軽く手を置き、霖之助は苦笑を浮かべた。
しばらくぽかんとしていた彼女だったが、やがて嬉しそうな表情で大きく頷く。
「ぜひお願いします、霖之助さん!」
ぱっと輝いた彼女の顔に、霖之助も笑みを返す。
……これで彼女が釣りに興味を持ってくれれば香霖堂の顧客がひとり増えるのだが。
心の中で、そんな目論見を抱えつつも。
彼女が成長する事に、同じくらいの楽しさを覚えていた。
コメントの投稿
妖夢は小動物的な可愛さがありますよね。あと斜め方向に全力ダッシュしそうなところとか。うん、可愛い。
しかしこの妖夢、このまま一人で続けてたら「はっ!竿2本なら釣果も2倍!」とか言い出しそうなw
しかしこの妖夢、このまま一人で続けてたら「はっ!竿2本なら釣果も2倍!」とか言い出しそうなw
No title
・・・霖之助はちゃっかり妖夢という魚を釣り上げたみたいですね(2828)
しかし、霖之助が来なかったら妖夢は一体いつまで釣りをしていたのやら?
まぁそんな一生懸命な所が可愛いんですけど(笑)
しかし、霖之助が来なかったら妖夢は一体いつまで釣りをしていたのやら?
まぁそんな一生懸命な所が可愛いんですけど(笑)
No title
妖夢は可愛いですね!
今は未熟ですが成長したらどうなるかと言う楽しみが、うふふ
今は未熟ですが成長したらどうなるかと言う楽しみが、うふふ
妖夢かわいいなぁ、おい!
やっぱり、妖霖の醍醐味はこれですね!
霖之助の父性的な部分と妖夢の未熟でうかつだけど、一所懸命なところがガッチリ組合わさってる感じ!しかも、二人ともハーフだから未来と言うか将来が楽しみなところも大きいです!
やっぱり、妖霖の醍醐味はこれですね!
霖之助の父性的な部分と妖夢の未熟でうかつだけど、一所懸命なところがガッチリ組合わさってる感じ!しかも、二人ともハーフだから未来と言うか将来が楽しみなところも大きいです!
未熟者な妖夢を
まだまだだなと思いながらも
愛らしく感じている霖之助さん……
流石は妖夢霖ですね
ピチュリました!!
まだまだだなと思いながらも
愛らしく感じている霖之助さん……
流石は妖夢霖ですね
ピチュリました!!
はじめまして
なんとなく幽々子様が魚釣りを妖夢に命じたのは、
霖さんが『釣れる』のがわかっていたからと妄想
妖夢さんが困ってる姿は本当可愛いですね。可愛い
霖さんが『釣れる』のがわかっていたからと妄想
妖夢さんが困ってる姿は本当可愛いですね。可愛い
幽々子「妖夢、ちょっと(霖之助さんを)釣りに行ってきなさい」
妖夢「……はい?」
幽々子「釣竿は、そうねえ紅魔館の門番あたりに借りたらいいわ」
妖夢「しかし私は釣りなどしたこともございませんが……」
幽々子「安心なさい。あなたの腕前ならきっとかかるわよ」
妖夢「は、はぁ」
幽々子「がんばってねー」
ここまで幻視しました。妖夢が帰ったらなぜかお赤飯が炊かれてあるんですね分かります。
ところで俺、今日の仕事が終わったらメロブの通販を頼むんだ……←
妖夢「……はい?」
幽々子「釣竿は、そうねえ紅魔館の門番あたりに借りたらいいわ」
妖夢「しかし私は釣りなどしたこともございませんが……」
幽々子「安心なさい。あなたの腕前ならきっとかかるわよ」
妖夢「は、はぁ」
幽々子「がんばってねー」
ここまで幻視しました。妖夢が帰ったらなぜかお赤飯が炊かれてあるんですね分かります。
ところで俺、今日の仕事が終わったらメロブの通販を頼むんだ……←