銀髪同盟~椛編~
求問口授の椛の絵にいぬみみが無かったので、こんなアレだったらどうだろう。
ということでひとつ。
霖之助 椛
パチン、と店内に木を打つ音が響く。
霖之助と向かい合っているのは、白狼天狗の椛。
彼女は難しい顔をして、なにやら考え込んでいる。
視線の先には、木製の将棋盤。マスの数は9×9。本将棋用のものだ。
普段大将棋ばかりで遊んでいる彼女にとって、本将棋は時間の掛からないゲームらしい。
仕事が非番の日などは、こうやって香霖堂で将棋を指しに遊びに来る事があった。
「むむむ」
「待ったはなしだよ、椛」
「わ、わかってますよぅ」
椛は自信なさげに応えながらも、しばしの逡巡……。
やがて彼女が手を動かすと、それに対抗するかのように霖之助も駒を進める。
さらに数手のやりとりの後、霖之助はおもむろに口を開いた。
「王手」
「えっ」
宣言とともに、霖之助の桂馬が玉に迫る。
その拍子に、ぴょこんと椛の頭から耳が飛び出した。
普段は隠れている彼女のいぬみみ。どうやら出てしまった事に気づいてはいないようだ。
そのままの姿勢で椛は長考に入り、やがて恐る恐るといった様子で手を伸ばす。
「……これでどうでしょう」
「じゃあ僕はこう手を打とう」
「ええと、ええと」
あとの流れは一方的だと言っていい。
逃げる椛を霖之助が追い詰める。
やがて飛車も角も取られ、彼女はがっくりと肩を落とした。
「王手。これで詰み、かな」
「……負けました。やっぱり強いですね、霖之助さんは」
「ありがとう。でもどちらかと言えば慣れの問題もあるかな。
大将棋で君と対局しても僕は勝てないだろうし」
勝利の余韻を楽しみながら、霖之助はゆっくりとお茶をすする。
目の前でぴょこぴょこと動く椛のいぬみみを眺めつつ、苦笑を漏らした。
「それより椛、気づいてないようだが……」
「はい? なんですか?」
「耳、出てるよ」
「ふえぇぇぇぇ」
霖之助に指摘され、椛は涙目で頭を押さえた。
いぬみみをぺたぺたと撫でながら、霖之助の目から隠れるように身を縮め、頬を赤らめる。
「またやってしまいました……」
そう言って彼女はため息ひとつ。
耳を戻そうとしているようだが、なかなか上手くいかないようだ。
聞いた話によると、耳を隠せる……つまりより人間に近い姿を取れる妖怪の方がより格が高いらしい。
そして椛の実力はそのぎりぎりのラインという話だ。
霖之助も妖怪の山に何度も訪れた事があるが、白狼天狗にはいぬみみのある者が多く、耳を隠せる事を彼女は誇りに思っているのである。
……もちろんその隠蔽工作も、今回のように彼女の気が抜けるとあっさり解けてしまうのだが。
「別に良いじゃないか、僕は気にしないし」
「いえ、そういう問題じゃなくてですね」
耳を押さえたままで、椛は呟く。
「霖之助さんの前だから、隠しておきたいんですけど……」
その言葉は彼女の口の中で消え、彼には届かなかった。
霖之助は肩を竦め、ゆっくりとした口調で彼女に語りかける。
「僕としてはむしろ気を抜いている方が嬉しいんだけどね」
「そ、そうですか?」
「もちろんさ。常に気を張っていると落ち着かないだろう?
遊びに来ている間くらいは、リラックスしていてくれて構わないよ」
おずおずと顔を上げた椛の瞳を見つめながら。
それから、と彼は付け加えた。
「椛が普段頑張ってる事はよく知っているしね。
それに君がそんなだと、まるでうちが落ち着かない店じゃないか」
「あぅ」
しばらく彼女は悩んでいたようだが、やがて納得してくれたようだ。
「では、お言葉に甘えて……」
椛が手を放すとぴょこんといぬみみが自己主張。
おそらくこちらが彼女の本来の姿なのかもしれない。
「そうそう、人間素直が一番だよ」
「私、人間じゃありませんよぅ」
霖之助は椛の頭に手を置き、軽く撫でる。
気持ちよさそうに眼を細める椛を微笑ましく思いながら、はたと気がついたように動きを止めた。
「ああすまない、髪がくしゃくしゃになってしまったかな」
「い、いいえ。それはまったくお気になさらず。
耳の出し入れをしているとどうしてもくしゃくしゃになってしまうんですよね。
それに私、クセっ毛ですし」
椛は自分の頭から離れていく霖之助の掌を名残惜しそうに見つめつつ、そんな事を口にした。
ふむと頷きつつ、霖之助は椛の髪へ視線を送る。
白狼天狗なのだから白髪と言うべきか。しかし本人としては白銀の髪と言って欲しいらしく、分類的には銀髪とも言えなくはないだろう。
「その気持ちはよくわかるよ。僕も銀髪で、クセのある髪だからね。
たまにストレートの髪を見ると羨ましくなることもあるな」
「で、ですよね」
はふぅ、と椛は切ないため息をついた。
よっぽど憧れているのだろう。
……そう言えば妖怪の山に行った時、白狼天狗でもストレートの髪をした少女はわりといたので、耳の出し入れと髪のくしゃくしゃ度合いにおける因果関係は怪しいかもしれない。
「外の世界にはストレートパーマといった、クセっ毛を直す技術もあるらしいんだが」
「本当ですか!?」
「あ、ああ」
予想外の食いつきに、霖之助は目を瞬かせた。
その様子を見て我に返ったのか、彼女は浮かしかけた腰を正すと、恥ずかしそうに顔を伏せる。
「でも残念ながら、うちにその機材はないんだ」
「そうですよねぇ」
再度のため息に、霖之助はひとつ頷いた。
こういう時こそここ、香霖堂の出番だろう。
「試してみるかい?」
「出来るんですか? でもさっき、機材はないって」
「ストレートパーマはないがね。何、方法はひとつじゃないってことさ」
霖之助は立ち上がり、近くの商品棚を漁り始めた。
やがて目的のものを見つけたのか手にした商品をカウンターの上に置くと、再び椅子に腰を下ろす。
「例えばこのシャンプー。売り文句を読んでごらん?」
「これ一本でさらさらストレート……本当ですか?」
「さて、どうだろう。試した事はないからね」
まるで親の敵、といった形相で食い入るようにその文字列を睨み付ける椛。
何が彼女をそうさせるのか。
……同じクセっ毛同士、何となくわからなくはないが。
「すぐに効くとは限らないし、そもそも効果がないかもしれない。
それでもいいというなら……」
「買います」
「そうかい?」
「はい。効果があるかもしれないんでしょう?」
「まあね。だがあまり期待はしないでくれよ」
霖之助としては半信半疑。むしろ疑の方が大きいと言ってもいい。
しかしながら本人が望むなら止める権利はどこにもないのだ。
それに買っていってくれるなら店としても言う事なしなわけで。
そんな事を考えていると、椛が上目遣いに霖之助を見上げてきた。
「ええと、それで……霖之助さんにひとつお願いが、あるんですけど」
「うん?」
「私ひとりだけだと、あまり効果が実感できないかもしれないじゃないですか。
効果に個人差があるかもですし」
「まあ、それは確かにね」
頷く霖之助。
それは薬だって同じ事だ。
誰かに対しての特効薬が、別の誰かに対しては効果がないかもしれない。
「ですので、その……霖之助さんも、一緒に試して貰えたらなって思うんですよ」
「僕もかい?」
「はい。どうですか?」
「まあ、構わないけどね」
霖之助としては、自分のクセっ毛は椛ほど気にしてはいないのだが。
たまには気分を変えるのはいいかもしれない。
それにどちらかの髪質が変化するのなら、それはこの道具が効果があるという事に他ならないのだから。
あとは体質にあったシャンプーを探すだけになるのだ。
効果があれば、の話だが。
「それに、どうせなら霖之助さんと一緒の方が……」
そこで椛は口ごもる。
霖之助は首を傾げてみたが、やがて気を取り直して先程の商品棚へと歩み寄った。
「確か同じ物がいくつかあったみたいだから、試すのにも都合がいいかな。
もし効果がなかったら、別のを使ってみようじゃないか」
「はい、よろしくお願いします!」
椛が持っているものと一緒のシャンプーを手に取り、霖之助は掲げてみせた。
「一緒にストレートになれるといいですね」
「そうだね」
期待のこもった笑顔を浮かべつつ、椛は再び将棋盤に手を伸ばす。
「ではもう一局、お手合わせ願えますか?」
「おや、リベンジかい?」
「はい。次は負けませんよ、霖之助さん」
自信たっぷりに言い切る彼女に、霖之助は笑顔で頷いてみせるのだった。
霖之助と椛が同じ匂いがする、と少女達の噂になるのは……もう少し、先の話。
ということでひとつ。
霖之助 椛
パチン、と店内に木を打つ音が響く。
霖之助と向かい合っているのは、白狼天狗の椛。
彼女は難しい顔をして、なにやら考え込んでいる。
視線の先には、木製の将棋盤。マスの数は9×9。本将棋用のものだ。
普段大将棋ばかりで遊んでいる彼女にとって、本将棋は時間の掛からないゲームらしい。
仕事が非番の日などは、こうやって香霖堂で将棋を指しに遊びに来る事があった。
「むむむ」
「待ったはなしだよ、椛」
「わ、わかってますよぅ」
椛は自信なさげに応えながらも、しばしの逡巡……。
やがて彼女が手を動かすと、それに対抗するかのように霖之助も駒を進める。
さらに数手のやりとりの後、霖之助はおもむろに口を開いた。
「王手」
「えっ」
宣言とともに、霖之助の桂馬が玉に迫る。
その拍子に、ぴょこんと椛の頭から耳が飛び出した。
普段は隠れている彼女のいぬみみ。どうやら出てしまった事に気づいてはいないようだ。
そのままの姿勢で椛は長考に入り、やがて恐る恐るといった様子で手を伸ばす。
「……これでどうでしょう」
「じゃあ僕はこう手を打とう」
「ええと、ええと」
あとの流れは一方的だと言っていい。
逃げる椛を霖之助が追い詰める。
やがて飛車も角も取られ、彼女はがっくりと肩を落とした。
「王手。これで詰み、かな」
「……負けました。やっぱり強いですね、霖之助さんは」
「ありがとう。でもどちらかと言えば慣れの問題もあるかな。
大将棋で君と対局しても僕は勝てないだろうし」
勝利の余韻を楽しみながら、霖之助はゆっくりとお茶をすする。
目の前でぴょこぴょこと動く椛のいぬみみを眺めつつ、苦笑を漏らした。
「それより椛、気づいてないようだが……」
「はい? なんですか?」
「耳、出てるよ」
「ふえぇぇぇぇ」
霖之助に指摘され、椛は涙目で頭を押さえた。
いぬみみをぺたぺたと撫でながら、霖之助の目から隠れるように身を縮め、頬を赤らめる。
「またやってしまいました……」
そう言って彼女はため息ひとつ。
耳を戻そうとしているようだが、なかなか上手くいかないようだ。
聞いた話によると、耳を隠せる……つまりより人間に近い姿を取れる妖怪の方がより格が高いらしい。
そして椛の実力はそのぎりぎりのラインという話だ。
霖之助も妖怪の山に何度も訪れた事があるが、白狼天狗にはいぬみみのある者が多く、耳を隠せる事を彼女は誇りに思っているのである。
……もちろんその隠蔽工作も、今回のように彼女の気が抜けるとあっさり解けてしまうのだが。
「別に良いじゃないか、僕は気にしないし」
「いえ、そういう問題じゃなくてですね」
耳を押さえたままで、椛は呟く。
「霖之助さんの前だから、隠しておきたいんですけど……」
その言葉は彼女の口の中で消え、彼には届かなかった。
霖之助は肩を竦め、ゆっくりとした口調で彼女に語りかける。
「僕としてはむしろ気を抜いている方が嬉しいんだけどね」
「そ、そうですか?」
「もちろんさ。常に気を張っていると落ち着かないだろう?
遊びに来ている間くらいは、リラックスしていてくれて構わないよ」
おずおずと顔を上げた椛の瞳を見つめながら。
それから、と彼は付け加えた。
「椛が普段頑張ってる事はよく知っているしね。
それに君がそんなだと、まるでうちが落ち着かない店じゃないか」
「あぅ」
しばらく彼女は悩んでいたようだが、やがて納得してくれたようだ。
「では、お言葉に甘えて……」
椛が手を放すとぴょこんといぬみみが自己主張。
おそらくこちらが彼女の本来の姿なのかもしれない。
「そうそう、人間素直が一番だよ」
「私、人間じゃありませんよぅ」
霖之助は椛の頭に手を置き、軽く撫でる。
気持ちよさそうに眼を細める椛を微笑ましく思いながら、はたと気がついたように動きを止めた。
「ああすまない、髪がくしゃくしゃになってしまったかな」
「い、いいえ。それはまったくお気になさらず。
耳の出し入れをしているとどうしてもくしゃくしゃになってしまうんですよね。
それに私、クセっ毛ですし」
椛は自分の頭から離れていく霖之助の掌を名残惜しそうに見つめつつ、そんな事を口にした。
ふむと頷きつつ、霖之助は椛の髪へ視線を送る。
白狼天狗なのだから白髪と言うべきか。しかし本人としては白銀の髪と言って欲しいらしく、分類的には銀髪とも言えなくはないだろう。
「その気持ちはよくわかるよ。僕も銀髪で、クセのある髪だからね。
たまにストレートの髪を見ると羨ましくなることもあるな」
「で、ですよね」
はふぅ、と椛は切ないため息をついた。
よっぽど憧れているのだろう。
……そう言えば妖怪の山に行った時、白狼天狗でもストレートの髪をした少女はわりといたので、耳の出し入れと髪のくしゃくしゃ度合いにおける因果関係は怪しいかもしれない。
「外の世界にはストレートパーマといった、クセっ毛を直す技術もあるらしいんだが」
「本当ですか!?」
「あ、ああ」
予想外の食いつきに、霖之助は目を瞬かせた。
その様子を見て我に返ったのか、彼女は浮かしかけた腰を正すと、恥ずかしそうに顔を伏せる。
「でも残念ながら、うちにその機材はないんだ」
「そうですよねぇ」
再度のため息に、霖之助はひとつ頷いた。
こういう時こそここ、香霖堂の出番だろう。
「試してみるかい?」
「出来るんですか? でもさっき、機材はないって」
「ストレートパーマはないがね。何、方法はひとつじゃないってことさ」
霖之助は立ち上がり、近くの商品棚を漁り始めた。
やがて目的のものを見つけたのか手にした商品をカウンターの上に置くと、再び椅子に腰を下ろす。
「例えばこのシャンプー。売り文句を読んでごらん?」
「これ一本でさらさらストレート……本当ですか?」
「さて、どうだろう。試した事はないからね」
まるで親の敵、といった形相で食い入るようにその文字列を睨み付ける椛。
何が彼女をそうさせるのか。
……同じクセっ毛同士、何となくわからなくはないが。
「すぐに効くとは限らないし、そもそも効果がないかもしれない。
それでもいいというなら……」
「買います」
「そうかい?」
「はい。効果があるかもしれないんでしょう?」
「まあね。だがあまり期待はしないでくれよ」
霖之助としては半信半疑。むしろ疑の方が大きいと言ってもいい。
しかしながら本人が望むなら止める権利はどこにもないのだ。
それに買っていってくれるなら店としても言う事なしなわけで。
そんな事を考えていると、椛が上目遣いに霖之助を見上げてきた。
「ええと、それで……霖之助さんにひとつお願いが、あるんですけど」
「うん?」
「私ひとりだけだと、あまり効果が実感できないかもしれないじゃないですか。
効果に個人差があるかもですし」
「まあ、それは確かにね」
頷く霖之助。
それは薬だって同じ事だ。
誰かに対しての特効薬が、別の誰かに対しては効果がないかもしれない。
「ですので、その……霖之助さんも、一緒に試して貰えたらなって思うんですよ」
「僕もかい?」
「はい。どうですか?」
「まあ、構わないけどね」
霖之助としては、自分のクセっ毛は椛ほど気にしてはいないのだが。
たまには気分を変えるのはいいかもしれない。
それにどちらかの髪質が変化するのなら、それはこの道具が効果があるという事に他ならないのだから。
あとは体質にあったシャンプーを探すだけになるのだ。
効果があれば、の話だが。
「それに、どうせなら霖之助さんと一緒の方が……」
そこで椛は口ごもる。
霖之助は首を傾げてみたが、やがて気を取り直して先程の商品棚へと歩み寄った。
「確か同じ物がいくつかあったみたいだから、試すのにも都合がいいかな。
もし効果がなかったら、別のを使ってみようじゃないか」
「はい、よろしくお願いします!」
椛が持っているものと一緒のシャンプーを手に取り、霖之助は掲げてみせた。
「一緒にストレートになれるといいですね」
「そうだね」
期待のこもった笑顔を浮かべつつ、椛は再び将棋盤に手を伸ばす。
「ではもう一局、お手合わせ願えますか?」
「おや、リベンジかい?」
「はい。次は負けませんよ、霖之助さん」
自信たっぷりに言い切る彼女に、霖之助は笑顔で頷いてみせるのだった。
霖之助と椛が同じ匂いがする、と少女達の噂になるのは……もう少し、先の話。
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No title
クセっ毛を直しつつ、霖之助と同じ匂いがするなんて、椛からしたらこのシャンプー
は魔法の様な品物でしょうね。霖之助から自分と同じにおいがする度に嬉しくなる
椛が目に浮かびますよwww
・・・恐らく始まるであろうシャンプー争奪戦に椛は勝ち残ることができるのだろうか(笑)
は魔法の様な品物でしょうね。霖之助から自分と同じにおいがする度に嬉しくなる
椛が目に浮かびますよwww
・・・恐らく始まるであろうシャンプー争奪戦に椛は勝ち残ることができるのだろうか(笑)
No title
「いぬみみ」が平仮名なのは重要なところですかッ!
とまーそこは置いといて「あの女の匂いがする……」な話、ありがとうございました。
元狼なだけあって、匂いには人一倍敏感なんでしょうねぇ
とまーそこは置いといて「あの女の匂いがする……」な話、ありがとうございました。
元狼なだけあって、匂いには人一倍敏感なんでしょうねぇ
簡潔で分かりやすい上に椛が可愛いという大変素晴らしいお話でした。
お揃いに憧れちゃうのは恋する少女の特権ですよね!
折角だからいぬみみもお揃いで(
お揃いに憧れちゃうのは恋する少女の特権ですよね!
折角だからいぬみみもお揃いで(
癖っ毛同盟成立ですね。
頭を撫でるところに二人の親しい関係が出て実に素敵です。
それに霖之助と同じ匂いと言う事は、もしかしてある種のマーキング……!?
椛、恐ろしい子。
頭を撫でるところに二人の親しい関係が出て実に素敵です。
それに霖之助と同じ匂いと言う事は、もしかしてある種のマーキング……!?
椛、恐ろしい子。