東方女学園-異聞2-
東方←うー太さん←吉野さん←僕(イマココ)
東方女学園の二次創作その2。 →『そのいち』
あらすじ。
森近霖之助は国語の教師である。
詳しくはうしろの月さんへ。
さとりは覚妖怪。
いいかみんな、悟りという字をよく見るんだ。
(中略)
小五ロリ。
そこはかとなくHANZAI臭? 気のせいだよ、うん。
「だからね、ここの問題は抜き出しなさいより20字以内で答えよ、のほうがいいと思うのよ。
そうするとこことの2択になるから……」
「ふむ、引っかけが成立するわけだね。
主旨をちゃんと理解していればなんてことはないが……なるほど、いい問題だ」
隣に佇む少女に、霖之助は頷いた。
彼女の意見はいちいちもっともで、鋭いところを突いてくる。
その度に、彼は彼女の能力に感心するのだった。
「それから、漢字の読み書き問題をあと4問増やすといいわ。
配点はこのままで。そしたら……」
「確かに、これらを全部取れば赤点脱出まであと一歩か。
つまり一夜漬けでも、もう一問正解すればなんとかなるとことになる」
そのもう一問は、霖之助の授業をちゃんと聞いているだけで取れるような問題だ。
……聞いてさえいれば。
「そう、君の友人でも。
これも友達思いと言うのかな、さとり」
「そんなわけ無いじゃない。
身内だからって甘い顔をするつもりはゼロよ。
それとも、私がお空に問題を教えるとでも思った?」
「それこそゼロ、さ」
だからこそ、テスト問題について相談しているわけだし。
本来なら、生徒が問題作成に関わることなど御法度だ。
しかし小等部の生徒という立場と、永琳がOKを出したことにより霖之助の手伝いをすることになった。
あまりよくない意味で目立ち気味のさとりを、永琳も気にしていたらしい。
『……私は嫌われ者だから』
そう言った時のさとりの表情を、霖之助は忘れることができないでいた。
「なに?」
霖之助の視線に、さとりは首を傾げる。
「いや、君が手伝ってくれて助かってるなと思ってね」
「ただの暇つぶしよ」
「そうか、そうだね」
楽しそうな表情を見せるさとりに思わず嬉しくなってしまうのは教師の性だろうか。
霖之助の作るテストは難しいと評判なので、その意味でも助かっていた。
『香霖(霖之助さん)のテストは国語というよりトンチだ(わ)』というのは、魔理沙と霊夢の弁である。
それに、テスト問題作りというのは孤独な作業だ。
同じカリキュラムを教えている同じ教科の教師が複数人いれば相談も出来るのだが、
残念ながら今回テストを作る中等部を教えているのは霖之助ひとりである。
学級主任の紫あたりに聞けば答えてくれそうな雰囲気もあるにはあるが、
何を要求されるかわからないので未だに聞けないでいた。
「一夜漬けで何とかなるテストで、何とかならなかったら答えはひとつよ。
やる気がないか、そもそも勉強の仕方を知らないか。
前者はともかく、後者は徹底的におしおきするしかないもの。
だいたいあの子はもう少し我慢を覚えるべきだわ」
いつの間にか話題が個人のことになっている気がする。
とはいえ……やはり危惧しているのはふたりとも同じことのようだ。
「教師の僕がこう言ってはなんだが」
深呼吸し、言葉を選びながら続ける。
「……可能性は、あると思う」
「……そうね」
顔を見合わせ、ため息。
さとりの友人……お空の思考回路は、霖之助の理解を超えたところにある。
今回も彼女ひとりだけ居残りになる可能性は……結構な確率だろう。
「そうなったら帰りはどうしようかしら。
お燐はこいしを迎えに行ってもらわないといけないし……。
だからと言ってお空をひとりで帰すのも……迷子になりそうだし」
なにやら悩んでいるさとりに、霖之助はひとつ提案をすることにした。
「やることがないなら、僕の教室にいるかい?」
「いいのかしら?」
「ああ。君がいるとお空の勉強もはかどるみたいだしね」
そう言って笑う霖之助に、さとりは怪訝な表情を浮かべる。
「……不思議ね」
「なにがだい?」
「普通の人は、私みたいな子供からいろいろ言われたら間違いなく気分を悪くするわ。
……今までだって……。
特に教師が生徒から教えられるなんて、普通ないと思うんだけど」
「君は教師という職業を理解していないね」
「……どういうこと?」
首を傾げる彼女に、霖之助は椅子を回転させて向き直った。
視線の高さを合わせ、語りかける。
「教師という職業こそ、常に生徒から教えられているものさ。
ひとりとして同じ生徒、同じ人間はいないということをね。
だから君の方がお空に対して教え方が上手い、合ったやり方が出来ると思えば僕はそれをやってもらいたいと思う。
無論、参考にして僕の今後に活かさせてもらうがね」
霖之助の言葉に、さとりは頷く。
その顔には笑顔が浮かんでいた。
「……打算的なのね」
「幻滅したかい?」
「いいえ、薄っぺらい平等や正義を振りかざすよりよっぽど信頼できるわ」
信頼できる。だからこそ理解できる。
霖之助の言葉、その裏にあるのは、生徒ひとりひとりに対する無償の愛情なのだと。
さとりには、なんだかそれがとても羨ましかった。
「……私、もう少し早く生まれてたらあなたの生徒になれたかしら」
「いいや、今でも君は僕の生徒だよ」
そう言って、霖之助はさとりの頭に手を置いた。
「ああ、すまない。子供扱いは嫌いだったかな」
「えっ……ううん……」
思わず頭を撫でていたことに、霖之助は謝った。
さとりは戸惑うような、残念なような……。
複雑な表情を浮かべる。
「そろそろレディに椅子を渡さないとね。
……立っているのも疲れたろう。少し休憩しよう」
テスト問題を作成している間、さとりは霖之助の隣に立っていた。
というのも彼女の背では座ってしまうと机の上が見えないからだ。
立ち上がろうとした霖之助を……しかしさとりは制止する。
「……椅子ならここにあるわ」
言って、彼女は腰を下ろした。
……霖之助の、膝の上に。
「このほうがよく見えるし……それに、早く作ってしまった方がいいでしょう。
……いいわよね?」
「答える前から座ってるじゃないか」
霖之助は苦笑し、もう一度彼女の頭を撫でた。
さとりの表情は見えなかったが……嫌な顔はしていないだろう。
何故だかそういう確信があった。
「……重い?」
「いや、軽いくらいさ」
事実、さとりは同世代の生徒と比較しても小柄な方だろう。
だが、彼女の関心はもっと別なところにあったようだ。
「そう……慣れてるのね」
何故だか、少し不機嫌な声。
「でも……だからかしら。居心地がいいわ」
さとりは霖之助の鼓動に耳を傾けながら、ゆっくりと目を閉じた。
「……私、迷惑じゃない?」
「うん? いや、全然さ」
包み込まれているような温かさに、思わず口を突いて出た言葉。
……まあ、言ってしまったものは仕方がない。
「もしあなたが嘘付いたら、すぐわかるんだから」
「はは、お手柔らかに頼むよ」
せっかくなので。
さとりはついでに、いろいろ質問してみることにした。
「手のかかる子とかからない子だと……どっちが好きなの?」
-おまけ-
「ね、ねえ」
「……なんだい?」
珍しく口ごもるさとりに、霖之助は首を傾げた。
普段の強気な態度が嘘のようだ。
「……ねの……大……」
「……ん?」
聞き返す霖之助に、さとりは紅い顔で問いかける。
「胸の大きさって……その、男の人って気になるものなの……?」
「……君は気になるのかい?」
「だって……お空が私にしょっちゅうブラジャーのこと聞いてくるし……。
どれがいいかなんて……その……私まだつけたこと……。
それに、その……私の同級生だってもう何人か……」
早口の上に小声なせいで言葉の大半は聞き取れなかったが、だいたい理解できた。
……理解できたところで、答えに窮す。
さすがにこんな場所で学術的な性教育をするわけにもいかず。
だからと言ってそんな目で見られては答えずに離してくれそうにもない。
それに少女というのは大人が思うよりずっと成長が早いものだ。
身体も、そして心も。
……ややあって、霖之助は口を開いた。
「一番重要なのは、母乳が出るか否かだからね。
……大きさについては、趣味嗜好の面が大きいと思うよ」
「でも……やっぱり、男の人って……その」
何がやっぱりなのかはわからなかったが……。
霖之助は苦笑し、力なく自分の胸に手を当てるさとりに首を振った。
ツルペターンという音がどこからか聞こえてきた気がするが……気のせいだろう。
「個人的感想を言わせてもらえば、その人に似合っていればいい。
というか、それも含めてその人の魅力になると僕は思う」
「そう……?」
「男としての考えはね。
聞いた話によると、女性にとっては大きい方が喜んでくれるんじゃないかと……
相手を想う意味で大きい方がいいと考える娘もいるみたいだけど」
個人の差異こそあれ、考え方ひとつで男女の差がこうもはっきり出るとは。
つくづく、そんな男女が長年一緒に暮らす結婚というものがとてもすごいものに思えてくる。
「だからまあ、胸の大きさなんて気にすることはないんじゃないかな」
まあ、さとりの場合は近くにお空といういろいろな意味で大きな見本がいるので……。
気にしてしまうのも仕方がないのかもしれない。
「……気にしなくていいの?」
「ああ。少なくとも、気にしすぎるよりはよっぽど。
ただ、僕個人の意見だから、一般的にはどうかわからないけどね」
「じゃあもし……もしよ。その……私の胸がこのままだったら……」
さとりは胸に手を当てたまま、紅い顔で呟いた。
「責任、取ってよね」
東方女学園の二次創作その2。 →『そのいち』
あらすじ。
森近霖之助は国語の教師である。
詳しくはうしろの月さんへ。
さとりは覚妖怪。
いいかみんな、悟りという字をよく見るんだ。
(中略)
小五ロリ。
そこはかとなくHANZAI臭? 気のせいだよ、うん。
「だからね、ここの問題は抜き出しなさいより20字以内で答えよ、のほうがいいと思うのよ。
そうするとこことの2択になるから……」
「ふむ、引っかけが成立するわけだね。
主旨をちゃんと理解していればなんてことはないが……なるほど、いい問題だ」
隣に佇む少女に、霖之助は頷いた。
彼女の意見はいちいちもっともで、鋭いところを突いてくる。
その度に、彼は彼女の能力に感心するのだった。
「それから、漢字の読み書き問題をあと4問増やすといいわ。
配点はこのままで。そしたら……」
「確かに、これらを全部取れば赤点脱出まであと一歩か。
つまり一夜漬けでも、もう一問正解すればなんとかなるとことになる」
そのもう一問は、霖之助の授業をちゃんと聞いているだけで取れるような問題だ。
……聞いてさえいれば。
「そう、君の友人でも。
これも友達思いと言うのかな、さとり」
「そんなわけ無いじゃない。
身内だからって甘い顔をするつもりはゼロよ。
それとも、私がお空に問題を教えるとでも思った?」
「それこそゼロ、さ」
だからこそ、テスト問題について相談しているわけだし。
本来なら、生徒が問題作成に関わることなど御法度だ。
しかし小等部の生徒という立場と、永琳がOKを出したことにより霖之助の手伝いをすることになった。
あまりよくない意味で目立ち気味のさとりを、永琳も気にしていたらしい。
『……私は嫌われ者だから』
そう言った時のさとりの表情を、霖之助は忘れることができないでいた。
「なに?」
霖之助の視線に、さとりは首を傾げる。
「いや、君が手伝ってくれて助かってるなと思ってね」
「ただの暇つぶしよ」
「そうか、そうだね」
楽しそうな表情を見せるさとりに思わず嬉しくなってしまうのは教師の性だろうか。
霖之助の作るテストは難しいと評判なので、その意味でも助かっていた。
『香霖(霖之助さん)のテストは国語というよりトンチだ(わ)』というのは、魔理沙と霊夢の弁である。
それに、テスト問題作りというのは孤独な作業だ。
同じカリキュラムを教えている同じ教科の教師が複数人いれば相談も出来るのだが、
残念ながら今回テストを作る中等部を教えているのは霖之助ひとりである。
学級主任の紫あたりに聞けば答えてくれそうな雰囲気もあるにはあるが、
何を要求されるかわからないので未だに聞けないでいた。
「一夜漬けで何とかなるテストで、何とかならなかったら答えはひとつよ。
やる気がないか、そもそも勉強の仕方を知らないか。
前者はともかく、後者は徹底的におしおきするしかないもの。
だいたいあの子はもう少し我慢を覚えるべきだわ」
いつの間にか話題が個人のことになっている気がする。
とはいえ……やはり危惧しているのはふたりとも同じことのようだ。
「教師の僕がこう言ってはなんだが」
深呼吸し、言葉を選びながら続ける。
「……可能性は、あると思う」
「……そうね」
顔を見合わせ、ため息。
さとりの友人……お空の思考回路は、霖之助の理解を超えたところにある。
今回も彼女ひとりだけ居残りになる可能性は……結構な確率だろう。
「そうなったら帰りはどうしようかしら。
お燐はこいしを迎えに行ってもらわないといけないし……。
だからと言ってお空をひとりで帰すのも……迷子になりそうだし」
なにやら悩んでいるさとりに、霖之助はひとつ提案をすることにした。
「やることがないなら、僕の教室にいるかい?」
「いいのかしら?」
「ああ。君がいるとお空の勉強もはかどるみたいだしね」
そう言って笑う霖之助に、さとりは怪訝な表情を浮かべる。
「……不思議ね」
「なにがだい?」
「普通の人は、私みたいな子供からいろいろ言われたら間違いなく気分を悪くするわ。
……今までだって……。
特に教師が生徒から教えられるなんて、普通ないと思うんだけど」
「君は教師という職業を理解していないね」
「……どういうこと?」
首を傾げる彼女に、霖之助は椅子を回転させて向き直った。
視線の高さを合わせ、語りかける。
「教師という職業こそ、常に生徒から教えられているものさ。
ひとりとして同じ生徒、同じ人間はいないということをね。
だから君の方がお空に対して教え方が上手い、合ったやり方が出来ると思えば僕はそれをやってもらいたいと思う。
無論、参考にして僕の今後に活かさせてもらうがね」
霖之助の言葉に、さとりは頷く。
その顔には笑顔が浮かんでいた。
「……打算的なのね」
「幻滅したかい?」
「いいえ、薄っぺらい平等や正義を振りかざすよりよっぽど信頼できるわ」
信頼できる。だからこそ理解できる。
霖之助の言葉、その裏にあるのは、生徒ひとりひとりに対する無償の愛情なのだと。
さとりには、なんだかそれがとても羨ましかった。
「……私、もう少し早く生まれてたらあなたの生徒になれたかしら」
「いいや、今でも君は僕の生徒だよ」
そう言って、霖之助はさとりの頭に手を置いた。
「ああ、すまない。子供扱いは嫌いだったかな」
「えっ……ううん……」
思わず頭を撫でていたことに、霖之助は謝った。
さとりは戸惑うような、残念なような……。
複雑な表情を浮かべる。
「そろそろレディに椅子を渡さないとね。
……立っているのも疲れたろう。少し休憩しよう」
テスト問題を作成している間、さとりは霖之助の隣に立っていた。
というのも彼女の背では座ってしまうと机の上が見えないからだ。
立ち上がろうとした霖之助を……しかしさとりは制止する。
「……椅子ならここにあるわ」
言って、彼女は腰を下ろした。
……霖之助の、膝の上に。
「このほうがよく見えるし……それに、早く作ってしまった方がいいでしょう。
……いいわよね?」
「答える前から座ってるじゃないか」
霖之助は苦笑し、もう一度彼女の頭を撫でた。
さとりの表情は見えなかったが……嫌な顔はしていないだろう。
何故だかそういう確信があった。
「……重い?」
「いや、軽いくらいさ」
事実、さとりは同世代の生徒と比較しても小柄な方だろう。
だが、彼女の関心はもっと別なところにあったようだ。
「そう……慣れてるのね」
何故だか、少し不機嫌な声。
「でも……だからかしら。居心地がいいわ」
さとりは霖之助の鼓動に耳を傾けながら、ゆっくりと目を閉じた。
「……私、迷惑じゃない?」
「うん? いや、全然さ」
包み込まれているような温かさに、思わず口を突いて出た言葉。
……まあ、言ってしまったものは仕方がない。
「もしあなたが嘘付いたら、すぐわかるんだから」
「はは、お手柔らかに頼むよ」
せっかくなので。
さとりはついでに、いろいろ質問してみることにした。
「手のかかる子とかからない子だと……どっちが好きなの?」
-おまけ-
「ね、ねえ」
「……なんだい?」
珍しく口ごもるさとりに、霖之助は首を傾げた。
普段の強気な態度が嘘のようだ。
「……ねの……大……」
「……ん?」
聞き返す霖之助に、さとりは紅い顔で問いかける。
「胸の大きさって……その、男の人って気になるものなの……?」
「……君は気になるのかい?」
「だって……お空が私にしょっちゅうブラジャーのこと聞いてくるし……。
どれがいいかなんて……その……私まだつけたこと……。
それに、その……私の同級生だってもう何人か……」
早口の上に小声なせいで言葉の大半は聞き取れなかったが、だいたい理解できた。
……理解できたところで、答えに窮す。
さすがにこんな場所で学術的な性教育をするわけにもいかず。
だからと言ってそんな目で見られては答えずに離してくれそうにもない。
それに少女というのは大人が思うよりずっと成長が早いものだ。
身体も、そして心も。
……ややあって、霖之助は口を開いた。
「一番重要なのは、母乳が出るか否かだからね。
……大きさについては、趣味嗜好の面が大きいと思うよ」
「でも……やっぱり、男の人って……その」
何がやっぱりなのかはわからなかったが……。
霖之助は苦笑し、力なく自分の胸に手を当てるさとりに首を振った。
ツルペターンという音がどこからか聞こえてきた気がするが……気のせいだろう。
「個人的感想を言わせてもらえば、その人に似合っていればいい。
というか、それも含めてその人の魅力になると僕は思う」
「そう……?」
「男としての考えはね。
聞いた話によると、女性にとっては大きい方が喜んでくれるんじゃないかと……
相手を想う意味で大きい方がいいと考える娘もいるみたいだけど」
個人の差異こそあれ、考え方ひとつで男女の差がこうもはっきり出るとは。
つくづく、そんな男女が長年一緒に暮らす結婚というものがとてもすごいものに思えてくる。
「だからまあ、胸の大きさなんて気にすることはないんじゃないかな」
まあ、さとりの場合は近くにお空といういろいろな意味で大きな見本がいるので……。
気にしてしまうのも仕方がないのかもしれない。
「……気にしなくていいの?」
「ああ。少なくとも、気にしすぎるよりはよっぽど。
ただ、僕個人の意見だから、一般的にはどうかわからないけどね」
「じゃあもし……もしよ。その……私の胸がこのままだったら……」
さとりは胸に手を当てたまま、紅い顔で呟いた。
「責任、取ってよね」